7日LAステープルズ・センターでの「マイケル・ジャクソン追悼式」において、女性アーティストとしてステージに立ったのは、ジェニファー・ハドソンとマライア・キャリー。マライアは、自身も過去にカバー曲としてレコーディングした、「ジャクソン5」の大ヒット曲 “I’ll Be There.”を捧げた。 だがどうもそのデキには不満だったようだ。
マライアの数あるヒット曲の中、1992年に彼女にとって初めて世界でもNo.1という座を獲得したのが、この “I’ll Be There.”であった。今回も共にステージに立った、トレイ・ロレンスとのデュエットである。7日のマライアは、「ジャクソン5」への感謝の気持ちで胸はいっぱいであったはず、後ほど彼女は、「もっと上手に歌いたかった」と “Twitter” の自身のページで漏らした。
「今日の私は、歌うこと自体ムリだったのかも知れないわ。泣かないよう、そればかり考えていたの。ごめんなさい、きちんと歌えなくて悔しい…。マイケルの棺を前に、感情ばかりが高ぶってしまったわ。」
「でもひとつだけ言えることは、私たちはMJにサヨナラなんて絶対にしないっていうこと。彼の音楽は永遠に朽ちること無く人々を魅了する。私たちの心に、彼は伝説となって生き続けるわ。」
マライアのそのステージについては、実際のところ、最初は声が潰れた感じで心配したが、中盤からパワフルなマライア節がさく裂、大変頑張っている感じで好感が持てた。
話は逸れるが、実はこの曲について様々なブログで若いリーダーらが、「これはマライアの曲だとばかり思っていた。ジャクソン5だったの!?」というコメントを多く寄せており、私は単純に寂しくなった。だが、見事に自分の大ヒット曲のように印象づけることに成功した、マライアの実力をやはり讃えたい。
他にも、Brandyが2005年に歌った “Rock with you.”は、ラップ混じりでとてもよく仕上がっている。そして、ルーサー・ヴァンドロスを追悼するステージで、Usherは “Never Too Much.” をあまりにもカッコよく踊りながら歌った。
良いものは語り継がれ、形を変えてまた新しく愛される。このことを心から喜ばなければならないと思いつつ、まだマイケルの死が悲しくてたまらない。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)