映画 『童貞放浪記』より
評論家・比較文学者としても名高い小谷野敦の自伝的小説『童貞放浪記』。この夏小沼雄一監督により、映画化される。奥手で勉強ばかりしてきた30歳の大学の講師・金井が、初めて付き合う女性・萌とのぎこちない初体験?を描いた現代版「ヰタ・セクスアリス」はユーモラスでありながらどこか切ない。思春期に“初エッチ”を逃してしまった、愛すべき童貞男性たちを女性はどう思うか、10人の女性に聞いてみた。
記者:「まずは、定番なご意見から。」
Nさん OL・アパレル (25才) 初体験の年齢 20才。
「1年付き合った彼氏と別れたばっかり。男ってどうして彼女よりも仕事を選ぶの?恋愛体質の私には、30才まで女の子に目もくれない男性が信じられません。よっぽどブサイクか、性格が悪くてモテないなら仕方がないけど。」
Tさん フリーター (18才) 初体験の年齢 16才。
「彼氏 いる(23才会社員)チョーラブラブ。童貞男について・・・チョーキモイ。勉強ばっかりしていても、頭の中がHな事ばっかりって感じ。」
記者:「童貞の諸君。凹まないで、奥様たちの意見も聞いて。」
Mさん 主婦 (38才) 初体験の年齢 24才。
「お見合い結婚の主人(45才)とのセックスレスにより欲求不満。定期的に年下男をつまみぐい中。「30の童貞男?」美味しそう。ぜひ、お相手したいわ。」
記者:「“逆援助交際”の迷惑メールみたいな、ご意見。ありがとうございます。」
Jさん 主婦 (29才) 初体験の年齢 22才。
「現在不妊治療中。毎回「義務的」にするセックスにより、夫(29才)との夫婦仲も停滞ぎみに。今やHを楽しむ余裕すらないので、夫よりも年上の“童貞男性”から連想するのは、「オナニーで捨てられた精子がもったいない。」早く結婚すればいいのに。」
記者:「いろいろ大変?・・・。次は案外狙い目?不倫で傷ついた女性たち。」
Kさん 保育士 (24才) 初体験の年齢 19才。
「ただいま不倫中。苦しいので、そろそろこの恋を終わりにしたい。もう妻帯者はコリゴリなので、この際、クリーンな童貞の男性でもOK。やっぱりやさしい人がいいな。」
Yさん 看護士 (31才) 初体験の年齢 19才。
「今は彼氏ナシ。5年前、院長と不倫して病院を辞め、中絶もしてボロボロ。それ以来男性恐怖症になってしまい誰ともつきあっていない。いい人だったら女性経験の無い男性でも気にしないが、自分がクリーンだからって私の過去にあれこれ言う人はぜったいに嫌。」
記者:「お次は童貞男性にとって耳が痛いお話。」
Rさん 女子大生 (20才) 初体験の年齢 17才。
「現在の彼氏(21才 大学生)と高校の時初体験。お互い初セックスだったので、あんまり気持ちよくなかったけど、その後、雑誌やネットに載っている事をいろいろ試してみた。年上の男の人と経験したが、若い時にちゃんと女性と付き合った事の無い人ってやっぱりセックスが下手な気がする。」
Oさん ホステス (21才) 初体験の年齢 17才。
「彼氏 いる(38才会社社長)童貞とか、モテナイ男性ほど、Hナシで、たくさんお金を使ってくれるのでお客さんとしては歓迎。でも付き合うなら別。Hは経験豊富な人とした方が楽しい。お願いされても「結婚してくれ。」とか言われそうだから絶対してあげない。」
Hさん 女優・ウエイトレス (24才) 初体験の年齢 17才。
「今は彼氏はいない。人生、誰しもHしたい時期ってあるものじゃない?若い時にそれを逃してしまうと、中年になって爆発しそうで怖い。今の私みたいに何か夢に向かって頑張っているならいいけど、それがセックスだったら嫌かも。」
記者:「これが、女のホンネというやつ? 最後は童貞君にとっていいお話。」
Sさん OL・建築 (26才) 初体験の年齢 22才。
「職場が男性ばっかりなので、軽いセクハラとかは日常。ある時上司から出張に同泊しろと言われて困っていたら、先輩の男性(34才)が助けてくれた。彼といいムードになり、いざホテルに行くと彼は童貞で、いろいろ大変だったが私がリード。その後すぐ妊娠し8月に結婚退職します。」
記者:「なんか希望が持てます。」
女性たちのこれらの意見をまとめると、困難にぶつかった女性の方が童貞の男性に寛容で、今幸せな状態にある女性ほど童貞男性を嫌っているように思えます。ただ単にセックスの経験よりも、“恋愛経験が無いゆえに”起こるデリカシーのなさや(女性心理が読めないなど)、未経験ゆえに醸し出す「妙な子供っぽさ」に女性は引いてしまうようです。初めてでもある程度毅然とした態度をとる事は大事でしょう。
女性経験が多くても、人間的にダメな男性は多い。(そういう人の方が大概ダメ男。)女性たちももっと「童貞男性」を温かい目で見てほしい。童貞男性もいこじにならないでドンドン女性にアタックしてみよう。
(TechinsightJapan編集部 宇佐木野ミミ)