オーストリア出身のアーノルド・シュワルツネッガーが、カリフォルニア州の知事を務めているのだから、米国生まれで世界で最も影響力を持つセレブの一人、ブラッド・ピットに市長が務まらないわけがない。ハリケーン・カトリーナ被害を受けたルイジアナ州ニュー・オーリンズの復興支援活動に尽力するブラピに、次期市長就任を願う声が日増しに高まっているようだ。

2005年8月のハリケーン・カトリーナにより深刻な被害を受け、今なお苦しんでいるニュー・オーリンズ市民のために、ブラッド・ピットは経済支援を続け、ヒマさえあれば労働力となって大工仕事もこなし、復興活動にあたっている。彼の尽力により建てられた住まいを与えられた人々も少なくない。

英「ミラー」紙によると、そのような中で湧きあがっているのが“再建復興のために外からの支援が欲しい。ブラピに市長になってもらいたい”という市民の切なる願いだという。ホワイト・ハウスにも出向き、オバマ大統領に折衝に当たったその手腕はセレブならではのもの、こうしたものを市民は求めているのである。

ニュー・オーリンズに購入してある家に、アンジェリーナ・ジョリーや幼い子供らとともに定住し、復興支援活動の指揮を執りながら市政をこなし、1年あたり約1500万円の報酬を得る暮らし。勇敢で慈悲深いブラピのこと、それに意義を感じ、真剣に耳を貸す可能性もあろう。

だがFBIが選ぶ “最も殺人事件が多い都市” に、デトロイトなどの常連都市に、大きなポイント差をつけてワースト1位となって久しいこのニュー・オーリンズ。ハリウッドで俳優として活動し、数10億円の年収からボンボン小切手にして寄付して送る方が、最終的にはスマートなのではないかと思うのだが、いかがであろうか…。

（TechinsightJapan編集部　Joy横手）