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【どっちが勝ち組でショー】 北島康介 VS 中田英寿 ホワイト・バンドCM 対決!!

2009年4月12日 9:00

今回の【どっちが勝ち組でショー】は、何もいえねぇ金メダル男”北島康介 VS“旅人”中田英寿。今を遡ること4年程前、猫も杓子も腕に着けていた「ほっとけない世界のまずしさキャンペーン」のホワイトバンド(1個300円)をこれ見よがしに広告していた二人。しかし大騒ぎしたわりには訴えてるだけで大した募金にもなっていなかった「赤っ恥」キャンペーンになってしまった。大量のバンドがごみ箱へ消えた今、罪つくりな二人の“CM効果度”と“生き様”の違いを問う。




旅から帰って「すぽると!」(フジテレビ系)の月曜レギュラーや、ナインティナインとの共演(テレビ朝日系)が注目の中田英寿(なかた ひでとし、1977年1月22日 生まれ 山梨県出身)。彼はホワイトバンド騒動と、朝青龍の一件で、もはやスポーツ界でもダークな存在に変わってしまった。ご本人は真剣に環境や世界平和について貢献したいと思っているのかもしれないが、彼の企画する慈善試合や海外訪問などの活動は、どれをとっても広告収入の大きいマスコミから「計画的な美談」として扱われ、世間的には少々胡散臭いものに見えてしまう。ソンな中田ヒデである。

そもそも、中田がここまでのサッカー選手や実業家に這い上がった原動力は、「地味な顔」や「地方出身」というコンプレックスの表れ。そしてとにかく“目立とう”とする活動方針は、「サッカー」という競技の後遺症でもある。中田はワールドカップフランス大会で髪の毛をオレンジ色に染め、世界中に自分をアピールした。
大勢で行うサッカーは、試合に出るにもアピールが全て。いくらプレーに備えて練習していても、監督に才能を見出してもらわないとレギュラーになれない。無口で、目立たない顔の中田は他の選手に埋もれやすく、他の選手よりも強烈なアピールを要した。
そしてアピールが通じて「他人には真似できないプレースタイル」に注目が集まり、有名になった中田は、神田うのなどが主宰する芸能人や財界人の集まりに顔を出すようになった。しかしそこでも彼は“地味さ”が災いして女性にモテなかったという。彼はこの点(モテ?)においても語学やファッションなど、相当な血のにじむような努力をしたに違いない。

そこに、目を付けたのがホワイト・バンドを仕掛けたSというPR会社である。S社はお菓子メーカーのアドバイザーとして中田を起用し、パッケージデザインを可愛く変えるなど斬新なアイデアを出させ、見事商品をヒットさせた。ここまでは良かったが、その後S社と中田は、株主うんぬんやら他のスポーツ選手引き抜きやら、ホワイトバンドやらと、「スポーツ+福祉+金」という今までに無い商売スタイルを発展させていった。中田とS社の利害関係は一致し、彼は一気に“セレブ”の階段を駆け上がっていった。

その結果中田は、「ながーいマフラー」などの庶民が理解できない一風変わったオシャレと、儲けすぎてやることが無くなった「外国の財閥みたいな社会福祉」がトレードマークの“不思議セレブ”に急になってしまったようである。言動も宇宙的な中田には“身の丈にあった段階”が無い。

その点、同じS社の広告塔である競泳選手の北島康介(きたじま こうすけ、1982年9月22日生まれ – 東京都出身)の場合はどうだろう。

同じホワイトバンドの宣伝を買って出た北島は、ホワイトバンドの真相が騒がれた後も嫌われるどころか、CMに次々登場し北京オリンピックでは金メダルも獲得。今年に入ってもCM人気は絶好調だ。
その極めつけCMが「前評判はウソだらけだった」巨大ハンバーガーのCMである。同ファーストフードが協賛している一大スポーツイベントWBCの数ヶ月前に突然登場した肉厚バーガーのCMに「ジンクスは信じない」など、強気なセリフを吐く北島。(実際は競技前は震えるほど怖いそうだが。)スポーツ選手が食べるには脂っこいバーガーのCMだが、実家の肉屋のメンチも油ギトギトだからその辺もOK。そして、どんだけビックマウス(大口)をたたこうと、微笑ましく受け取られてしまうキャラ。そこが、北島の強みだ。

競技の性質上、金のニオイのあまりしない北島はどこへいっても好かれる。そして今までの北島の選手生活は中田に比べて道が明るい。
一度に競う人数が少ない競泳は、タイムが早ければサッカーの様に自分をアピールする必要がないので、トップのタイムを出してきた北島はわざわざ“目立たなくても”常に代表に選ばれた。しかもこの競泳は女子率も高いので女子選手とも自然と仲よくなれる。その上、北島は語学やビジネスを必死で身に付けた中田のように「田舎モノに見られない為の“ものすごい”努力」をしないでも、東京生まれの東京育ち。普通に女性にモテてしまう。何かにつけて“康ちゃん”はトクなのである。

この時点で中田は北島に負けしまっている。この先、どんなに中田のビジネスが成功しようと、中田は北島に人気で勝つことはなさそうだ。自身がCMする男性エステで更にイケメンぶりを磨いた中田ではあるのだが、どうしても北島のもつ“キョロ目の親しみやすさ”には負けてしまう。中田の背後にもし“ビジネス”が無かったら彼に寄り付く“美女たち”は彼を選ぶだろうか。北島だったら例え“一文無しの競泳選手”でも、周りに人がいっぱいいそうだが。

ここまで、中田をボロボロに言うと「中田英寿に何か恨みであるのか?」と思われてしまうのだが、そんな事は無い。むしろ記者は、生まれながらのヒーロータイプの北島康介よりも、控えめな活躍に終始し、司令塔だった選手時代の中田英寿のプレースタイルを尊敬する。中田はやっぱり女性よりも男性にモテる。

あるホストの若い男性が、自分はシュートを決めるフォワード(ナンバー1ホスト)に絶妙なパスをする中田のような“アシスト”のできるホストになりたいと言っていた。この男性は、人気ホストの“ヘルプ”で大きな売り上げをあげているそうだ。
中田の仕事のやり方は男性の「夢」そのものなのである。
監督(将軍)に使え、アピールで才能を見出され(懐でわらじを温めるなど)、天下を取る。そして若い美女(淀君とか)をはべらせ、少々趣味の悪い豪華絢爛な生活(大阪城の金箔の茶室とか)。立身出世。そう、中田は豊臣秀吉に似ている。
そしてやっぱり、ワーッと強気な北島は、織田信長のような人気を誇る。

今回の「勝ち組」の勝ちは、なんといってもオリンピック2度の金メダル、絶対的な庶民の人気を集めCM効果の高い北島康介に決まっているが、この勝負にはオマケがある。
「ウソ行列」騒ぎでイメージの悪くなったバーガーのCMにより、北島の信用にも多少悪影響が出てしまった。そこで、他でも“引く手あまた”の北島はS社との契約を更新せず、4月1日から独立してしまった。もう北島にとって、「ホワイト・バンド」も「ビック・マウス」も“過去の話”。何とも切り替えが早い。

昨年上場し、北島効果でストップ高だと触れ回ったS社(その後乱高下。)にしてみれば稼ぎ頭の“北島離れ”は痛いはずだが、それを分かっていてバッサリ切るあたり、北島は意外にも非情である。それに対して、S社と共に成長(膨張)し、同社の主要株主である中田はそうはいかない。この先会社と一緒に泥を被るかもしれない。

中田英寿は今後、北島康介との「勝ち負け」どころではない試練が待っているのだ。

(編集部:空野ひこうき)

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