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【映画行こうよ!】東京の小さな映画館で 『 TOKYO!』 を見る。

2009年3月1日 14:00

東京・渋谷のマークシティの先に「シネマアンジェリカ」という小さな映画館があり、テーマに沿った趣深い作品を上映している。そこで、ポン・ジュノ(韓国・ソウル)、ミシェル・ゴンドリー(米・ニューヨーク)、レオス・カラックス (フランス・パリ)の3都市を代表する鬼才が神秘に包まれた大都会、東京・TOKYOのイメージを鮮烈に表現したオムニバス映画『TOKYO!』を見た。




昨年全国公開されるも、マニアックな映画ファンの支持を受け今年に入ってもミニシアター系の映画館で上映を続けている『TOKYO!』は、3人の鬼才監督に加え、香川照之、蒼井優、竹中直人、荒川良々、藤谷文子、加瀬亮、伊藤歩、大森南朋、妻夫木聡、でんでん、ドゥニ・ラヴァン、ジャン=フランソワ・バルメ、石橋蓮司 と3本分の個性的なキャストがスクリーンを彩る。

第1話の「インテリア・デザイン」は、ちょっとエロい同級生アケミの狭いアパートにカップルで転がり込んだヒロコとアキラの物語。 CM美女伊藤歩が見たくて行ったのだが、アケミの出番は少なめ。でも彼女の長い脚と色っぽい声は聞けたから良しとしよう。ヒロコを演じる藤谷文子の父はS・セガール。知らなかったけど魅力的な女優だ。あんまりカッコ良くないダメ彼氏アキラを演じる草食男子加瀬亮の演技が上手すぎて途中まで『ありふれた奇跡』 の人だと気がつかなかった。

第2話の「メルド」。突如マンホールから謎の地底人?が出現して悪さをする。最初は嫌がらせ程度だったものが、ついに大犯罪を犯してしまい、世界で3人しか同じ言語を話さない弁護士が弁護する。見てはいけないものを見た感じの不思議ストーリー。

第3話 シェイキング東京は、きっちり屋のひきこもり男の香川照之が、ピザを届けに来た謎めいた少女・蒼井優に引き寄せられ表へ出る。蒼井優おそるべし、17歳くらいかと思ったら実は23歳。香川と20歳程年が違うが愛が芽生えても不思議じゃない。この後『ヤーチャイカ』『トウキョウソナタ』と、シネマアンジェリカでは香川の出演作の上映を控え、まさに“香川祭り”である。 ヘルシア緑茶を手に鑑賞しなければ。

バラバラなピースを合わせても、決してひとつの絵にならない映画 『TOKYO!』、 “充分な貯え”がないと居心地の悪い都会、混沌とした社会の不処理、閉鎖社会に打ち勝つ“愛”など、空想的でありながら子供だましで無い現実の「東京」が描かれている。

映画を見た帰り、マークシティから覗く渋谷の交差点には、第2話と同じ黒い人だかりが虫のようにうごめいていてTOKYOが不気味に感じた。この虚飾にまみれた街に、旧日本軍の手榴弾をボイボイ放って爆発させたメルドのように無機質で感情を失った大都市・東京の街を壊したいと、外国人監督が思ったとしたら、東京は彼の目には辛く映るようだ。

3本ともスクリーンで見ないと価値が無い映画。心に残る余韻はテレビドラマでは決して味わえない。
『TOKYO!』の「シネマアンジェリカ」での上映は3月6日(金)まで。

【参照】
『TOKYO!』公式サイト
渋谷道玄坂の「シネマアンジェリカ」

(編集部:空野ひこうき)

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