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今回の【どっちが勝ち組でショー】 は、先ごろ女優の沢尻エリカ(22)と結婚したハイパーメディアクリエーターの高城剛氏(44)と、同じく女優の牧瀬里穂(37)と交際4年で結婚したファッションデザイナーのNIGO(38)氏。女優の結婚相手は、タレントや一昔前に流行ったITなどの青年実業家、ミュージシャンなどがありがちだが、“オシャレ系”カタカナ職業のセレブである二人は、その「全て」を兼ね備える欲張りな存在でもあるのだ。
華やかな白ユリのワタボウシと黒いアンティークの色打掛。芸能界きってのワガママ姫、沢尻エリカの花嫁姿に好感を持った人は多い。先日ハワイのコーヒー農園で行われた披露宴も、うまくマスコミを遠ざけた。
いつも半ズボンにスニーカー、帽子といういでたちの“ハイパーメディアクリエーター”高城剛氏(44)。彼の演出力は高い。
日本大学藝術学部“在学中”に、ビデオアーティストとして「東京国際ビデオビエンナーレ」でグランプリを受賞した華やかな経歴を持ち、数多くのプロモーションビデオやCMなどの映像作品をヒットさせた。コンピューターゲームや音楽にも強く、「ソニーのAIBO」の広告戦略の仕掛け人で、多彩な仕事についての著作もある。
変わって、牧瀬里穂がゲットしたNIGO(38)。
彼の肩書きは「ファッションデザイナー」であるが、活動の領域からいってやはり頭に「ハイパー」や「マルチ」が着いてもおかしくない。自ら立ち上げたアパレルブランドが若者に支持され、「猿をモチーフとした」服飾以外にも音楽や飲食までその事業展開は多岐に渡っている。
一見チープに見える、彼のヒップホップ調の身なりであるが、さりげなく高級時計やダイヤがのぞき、それはアメリカの「成金」を意識している。
DJで音楽界に顔が広く、現在『m-flo』のVERBALや、米人気アーティストのカニエ・ウェストまで巻き込んで、TERIYAKI BOYZ(テリヤキボーイズ)を展開中だ。
TERIYAKI BOYZの新曲、『WORK THAT』のPVは、“タモリクラブ”のオープニングを真似た少々“お下品”なもの。女性の「オシリ」が弾け、ちょっとダサめの80年代ヒップホップ調の服を着たTERIYAKI BOYZたちが、単調なリズムをユル~く歌う。
実は”知的”で「圧倒的な勝ち組の集まり」であるTERIYAKI BOYZだが、わざわざバカをやっていて、それを聴く若者たちは、一瞬現実を忘れる事ができる。
NIGOの基本スタイルであるヒップホップは、ルーズな服装や「聞けばクセになる“単調なリズム”」でまさに「現実逃避」を助長する。元々はダンスから始まった黒人文化の“権化”が、今や貧困や暴力、先の“若麒麟”の騒動にもあるように麻薬さえも許す土壌を作ってしまった。
そして、日本でも「二極化」が進み、かつてのアメリカの黒人社会のように”社会に冷遇されている”若者たちがヒップホップを強く支持する。
TERIYAKI BOYZ をよろこんで聞いている多くは若い男性たちである。
しかし彼らの置かれている立場は悲惨だ。「学歴」や「特異な才能」、親の「コネ」も無い場合、就職は絶望的でまともな“職”が見つからない。多くがフリーターとなり、収入が低いと女性にもモテない。現実社会に夢が持てずにアニメやゲームにハマリ、街に出ても風俗やギャンブルなどの「現実逃避」に流れ込む。
どんなに不況でも、人は「現実逃避」の為のお金を惜しむことができないので、そんな彼らがお客さんのNIGOは、ダイレクトに商品が売れ、今後もしばらくは安泰だ。
その点、「企業あってのメディア戦略。」で仕事をしてきた高城氏は“不景気”の今後はつらいはずだ。
「ソニーのAIBO」のような高額品の広告戦略や何かのPRというのは、依頼する「企業」に“潤沢な資金”があってこその成り立つ。
ソニーを始め、さまざまな大企業が1000人規模で正社員のリストラを発表し、高城氏の最大の顧客である「企業」が“新商品の発表”や“広告”どころではなくなってきている。
先の結婚式の衣装はレンタルで、ハワイの披露宴は「安上がり」と、コストダウンも“お手の物”かもしれないが、「沢尻エリカ」と結婚したがために急に「敷居が高く」なり、本来彼の得意としていた“地味でコツコツ型”の働き方が出来なくなるのではないか。
その点では、“不況”の今は「ダイレクトな買い手」を顧客とし、「正統派女優」の牧瀬をもらい、ますます勢いのあるNIGO。今回の勝負、いまのところはNIGOの勝ちとさせていただく。
しかし、不況の波には「負け組」の高城氏ではあるが、温厚で人望も厚い男性。仕事に困ってもきっと誰かが助けてくれるであろう。他の女性との噂もなく、公私ともに彼は決して「某音楽プロデューサー」のような大惨事にはならない気がする。
そんな高城氏を“ちゃっかり”選び、夫だけでなく何故か自分も愛される術(すべ)を得た沢尻エリカは、とにかく要領が良い。
その点、結婚前の同棲中からNIGOには女性の影がチラつき、牧瀬里穂の結婚生活は今後も予断を許さない。牧瀬の37歳という年齢からも、はやくかわいい子どもを作って、多忙な夫をつなぎ止める必要がある。このままだと「妻対決」は牧瀬が「負け組」になるかもしれない。なんとしても“ポッキー四姉妹”の次女には幸せになってもらいたい。
夫同士の対決は、すなわち妻同士の対決でもある。これまでの状況からすると、妻としては沢尻エリカが勝ち組のように見える。夫で負けても妻で勝つ。22歳年上の夫を今後どう盛り立てて行くか、エリカ様の内助の功のみせどころか。
とはいえ、どちらも「芸術家」、「実業家」、「音楽家」の3要素を同時に発揮できる、大きな才能をもつ二人の男性。いままで日本にはあまりいなかったタイプの“セレブ”に一般人は「受け入れにくさ」を感じたが、沢尻、牧瀬の2大女優が彼らをゲットした事によって、このタイプの成功を夢見る男性も今後増えていく事だろう。
「夢のない時代」にも大きな夢は必要なのである。
(編集部:宇佐木野ミミ)
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