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昨年、腎臓移植を試みて逮捕されてしまったシンガポールの実業家がいた。今年に入り、ようやく念願の腎臓移植にこぎつけたという。だが、気になるのは臓器提供者。彼に自らの腎臓を売ったのは・・・。
シンガポール最大のショッピングタウン、オーチャードロードにあるC. K. タン・デパートの代表、タン・ウィー・サン氏(56)。病気持ちで、ぜんそくや糖尿病、鬱病も患っており、2007年は心臓のバイパス手術を受けたが、念願の腎不全の治療は病弱過ぎて受けられないと診断されていた。
腎臓移植をすれば腎不全は治ると言われたものの、残念ながら臓器移植は家族や親しい人間以外からの移植以外は法律で禁止されている。昨年、赤の他人であるインドネシア人の男性から腎臓移植を試みたことが判明してしまい1日拘留。17000シンガポールドル(約104万円)の罰金を支払った。
そんな彼が9日、ようやく腎臓移植を受けることができた。術後も順調で、家族に見守られながらゆっくりと休んでいるという。
しかし気になるのが臓器提供者。「プライバシーのため」と提供者の名前は伏せられていたが、それがこのたび判明したというのだ。この大金持ちに臓器を提供したのは死刑を執行されたばかりの暴力団員タン・ジョー・チン(42)。
チャンギ刑務所で服役していたタン・ジョー・チン元死刑囚。右目を失明していたため「独眼竜」として知られ、2007年に同僚を射殺した罪で死刑判決が下されていた。タン・ジョー・チンの愛人によると暴力団の仲間が彼の臓器を提供したがっていたため、移植の契約をタン・ウィー・サン氏と結んだという。腎臓は死刑が執行されたその日のうちに移植された。
地位や財産があったとしてもやはり人間がもっとも欲するもの。それは健康な心と身体だ。サン氏も健康な腎臓がのどから手が出るほど欲しかったに違いないのだろうが・・。
タン・ジョー・チン元死刑囚がタン・ウィー・サン氏へ臓器を提供することは違法ではないのだろうか。かなり気になるが、暴力団員と大富豪が絡んでいる契約ということであまり触れられない領域なのであろう。
(編集部:下山みも)
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