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ドイツのニュースサイトBuild.comが11/20に報じたところによれば、独ヘッセン州の裁判所で、「巨乳は病気ではない」というあまりにももっともな判断が下された。裁判官はなぜこのような当たり前の見解を示す必要があったのだろう。
事の発端は胸の重さに悩む38歳の女性が、胸の縮小手術にかかる費用を保険会社に負担させるための訴訟を起こしたことによる。彼女は、胸の重さによって肩こりなどの不快な症状があることを医師に相談したようで、その医師は彼女に胸を小さくする整形手術を勧めた。彼女は「この手術は巨乳であるために起こる病的な症状を取り除くためにするのだから、当然医療保険が適用されるべき」と考えた。
しかし、保険会社側は、「彼女が被っている症状は肥満によるものであり、もし彼女がダイエットをした上でいくらか筋力をつければ改善される」と主張し、手術費用を負担することを拒否した。
こうして両者の言い分が平行線を辿ったために裁判沙汰になったわけだが、この訴訟の争点は「原告の巨乳が医学的に見て病的な状態なのか、そうでないのか」ということだった。結果として、裁判所は被告の主張を認め、「巨乳であることを放置しても何ら医学的な問題はないため、保険会社は胸を縮小する手術の費用を負担する義務はない」との判断をし、原告の訴えを退けた。
ちなみに、この裁判所では二年半前、「自分が貧乳であるために身体的な苦しみを味わった」として豊胸手術に医療保険が適用されるべきと主張する女性の訴えを「貧乳は病気ではない」という理由で却下している。
これらの裁判に関わった司法関係者の方々、本当にお疲れさまです。常識的に考えればあまりにも馬鹿げた訴訟だと感じるが、一応訴えてみる価値はあるのかもしれない。というのも所変わってアメリカには毎年最も馬鹿げた民事訴訟に送られるステラ賞というものがあるが、この賞の由来は、ステラ・リーベックという老婦人が「ファーストフードのコーヒーをこぼしてやけどを負ったのは、熱すぎるコーヒーを出しながら十分な警告を怠った店側に責任がある」と主張して起こした訴訟において見事勝訴し、64万ドルもの賠償金を得たことによる。何でも言ってみるものだ。
【過去記事】
・米国発。“ドーピング検査の完璧なソリューション”。
・ドイツ発。”木”になりすまし8時間森で張り込んだ刑事。
・米国発。監獄内で脱獄?「男女六人監獄物語」の謎。
・「目には目を」。米国発。騒音公害の違反者に下された画期的判決。
(編集部:こてつ)
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