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アメリカの自動車メーカー、ビッグ3の方向転換を決意させたのは?

2008年11月19日 0:09

先月中ごろに、アメリカ自動車メーカーのビッグ3の2社、ゼネラル・モーターズ(GM)とクライスラーが合併にほぼ同意したとしたというニュースが流れ、10月末には正式に発表されるだろうと報じられて衝撃が走った。ついにそこまで来たかと・・・。

その同じ頃、これもまたアメリカで世界中が注目する出来事が起きていた。その出来事がビッグ3の土壇場での方向転換を決意させるとになる。

それは次期大統領選挙の行方である。結局この結果は11月4日に確実なものとなるのであるが、この微妙な時期の大統領選挙が、ビッグ3の土壇場での方向転換を決意させることになり、動向に注目していた者たちを困惑させる結果となった。

 

かつて、GMのトップはこう言い放った。「GMにとっていいことは、米国にとっていいことだ」と・・・。

それも過去のことか・・・。

昨年の販売台数はGMが世界トップの930万台、またクライスラーは9位の260万台であった。合計すると約1200万台という世界最大の自動車グループが誕生することになるはずであった。数の問題ではなく、両社の長く続いた、不振を極めた経営内容は、経済危機に直面して一気に悲鳴をあげだし、生き残りをかけるための苦渋の決断だった。

合併の発表を10月の末にも・・・と控えていた時期に、次期大統領選挙の行方がうっすらと見え始めていた。

オバマ氏が有利だと。

なぜこのことが原因となったかというと、オバマ氏は時期大統領に就任した暁には、公的資金注入による、自動車業界救済に前向きな発言をしていたからである。

そうなると、GMもクライスラーもちょっと待てよ、という話になる。

結局合併の交渉は、白紙に戻り、それぞれの方法で再建への道を歩むこととなったわけである。

そして、オバマ氏は17日「今のような経済状況では自動車産業の破綻はまぬがれない、大幅なリストラや実現可能な再建計画の策定を条件に公的支援の必要性がある」と発言した。

現在、クライスラーは大きな動きを見せてはいないが、GMは保有するスズキ株の発行済み総数の約3%にあたる1641万株全てをスズキに売却すると発表した。

またフォードも保有するマツダ株33.4%のうち、20%程度を売却する方針のようだ。

それぞれが、公的支援を受けるため、地盤を固め始めている。今後もリストラ、生産ラインの見直しなどコストを見直す動きがあると思われる。

今後もビッグ3の動向、公的支援の行方に注目したい。

 

編集部:自動車魂”世界一car journalist 木下)

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