
![]() |
|
|---|---|
![]() |
|
![]() |
|
アンケートに協力いただきありがとうございました!
「日本沈没」、「少林少女」、「どろろ」など、近年の出演作の多さと、その多種多様なキャラクターを演じきる柴咲コウ。その圧倒的パワーは他の同世代女優とは群を抜くものがある。
その原点、現在の活動から垣間見られる柴咲コウという存在の芸能界における独特の立ち居地について考えてみた。
“最後の一人になるまで中学生同士が殺しあう”という過激なストーリーの映画「バトル・ロワイアル」において、柴咲コウは、その強烈な光を放つ瞳と、バツグンな存在感で、主演の前田亜季をしのぐ注目を集めた。栗山千明、塚本高史、高岡 蒼甫(たかおか・そうすけ)など、今をときめく若手を何人も輩出した同作品は、後に原作小説のファンの少女が引き起こした同級生殺人事件により、少年犯罪の温床のような扱いを受けるが、「仁義なき戦い」「蒲田行進曲」など、映画の娯楽性と共に常に生と死を描いた深作 欣二監督の信念そのものの遺作でもある。映画「バトル・ロワイアル」の放つ殺伐とした世界観の演出は、監督自身が、学徒動員で経験した過酷な戦争体験に基づく。
「バトル・ロワイアル」で、「リーダー格の不良少女」という役を柴咲は周囲の期待以上に演じきった。以後の活躍は周知のとおり。自ら主演作の主題歌を歌い、歌詞まで手がける器用さは、事務所サイドの巧みなプロモーションに加えて、本人の優れた才能を認めざるを得ない。
結婚、出産を経て今やプチセレブ化したかつてのアイドル、中山美穂に強い瞳が似ているが、柴崎の10年後にその姿は重ならない。多くの男性芸能人とのウワサが流れようと、柴咲コウのキャリアは立ち止まらず、前にのみ進む。
今週、その柴咲がヒロインを演じた「容疑者Xの献身」が公開される。女優として円熟味を増した演技に注目したい。
瞳を武器に、時にはビックな共演者(「容疑者Xの献身」の場合は福山雅治。)と戦い、生き残ってく柴咲コウ。彼女にとって映画は、まさに「バトル・ロワイアル」なのである。
(編集部:空野ひこうき)