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1年8ヶ月の休載期間を経て、この10月に連載を再開したばかりの人気漫画「ハンター×ハンター」(週刊少年ジャンプ)がはやくも休載となることが明らかになった。編集部は「予定通り」とするが、連載再開を喜んでいたファンの心理は複雑だ。そこには作者である冨樫義博氏の個人的な事情も見え隠れする。
「ハンター×ハンター」は、98年から週刊少年ジャンプ(集英社)で連載を開始。
主人公のゴンが、死んだと聞かされていた父親ジンが優秀なハンターであることを知り、ジンを探すために自分もハンターになることを決心。さまざまな試練に立ち向かいながら成長していくという物語。
少年漫画にありがちないわゆる「善」と「悪」という概念が存在しないのが特徴。よく練りこまれたストーリーやそれぞれのキャラクターの複雑な心理描写など非常に高い評価を得ている。
98年の連載開始当時は、同じく少年ジャンプ連載の『ONE PIECE』とともに、部数が低迷していた同誌の人気復活の起爆剤となった。
が、その一方で連載開始翌年の99年以降は毎年10回以上休載するなど、非常に「お休み」の多い作品としても有名。掲載されたとしても、ネームに近いラフ画で、背景もほとんど無いいわゆる「絵コンテ」のような状態で掲載されることが多々あった。度重なる「手抜き」ともとれる作品に読者からは批判や苦情の声が寄せられた。
このような前代未聞の非常事態掲載が続いた理由は当然作者本人にある。当初、編集部では、休載の理由を「作者体調不良のため」と説明していたが、実際には「仮病」との見方が強い。
作者の富樫氏は、熱烈な同人誌マニアとしても知られ、本業そっちのけで、コミックマーケットなどで同人誌を発行しているというのだ。
その後も度重なる「休載」、「再開」を繰り返し、2007年45号から1年8ヶ月ぶりに連載が再開した。そして「予定通り」わずか10週で再び休載へ。
実はマンガの世界では、休載というのは珍しくない。美内すずえ氏の「ガラスの仮面」もここ数年は休載が多い。が、休載ということだけでここまで大きく取り上げられるマンガ作品はこれまでなかった。少年ジャンプという日本一の発行部数を誇るマンガ雑誌の看板作品というだけではなく、休載の理由が読者にとって納得のいかないものであることも理由のひとつだろう。
次回の連載再開は一体いつになるのか。ジャンプ編集部では、明確な時期を明らかにしていない。まさに作者の冨樫義博氏のみぞ知るところなのである。