キャスパー君は誤って別の目的地に向かう飛行機に乗せられてしまったことが後に明らかになったという。
その結果、マリアさんは最愛の孫との再会を果たすためオーランド国際空港まで4時間ほど車を走らせたそうだ。
「スピリット航空からはドライブ費用を負担するとの申し出がありましたが、そんなことよりも、なぜこのようなアクシデントが起きたのかを説明してほしいです。荷物はサウスウェストフロリダ国際空港に届いているのに、どうして孫がオーランドに行くことになったのか。孫は飛行機から降ろされたのか、あるいはキャスパーの母親から書類と共に孫を引き受けた客室乗務員は彼をひとりで行かせ、それで孫は自ら誤った便に乗り込んでしまったのでしょうか。私は事実が知りたいのです。」
そのように語ったマリアさんはこの出来事について、人生で最も恐ろしい経験のひとつだと話しており、このようなアクシデントが発生した原因についての説明を望んでいる。
これに対し、同社は声明の中でミスを認め謝罪しているが、詳細については現在も調査中であるとして次のように述べている。
「12月21日、フィラデルフィア国際空港(PHL)からサウスウェストフロリダ国際空港(RSW)へ向かう6歳男児が誤ってオーランド国際空港(MCO)行きの便に搭乗しました。そのお子様は常に我々スピリット航空の保護および管理下にありました。そしてこのアクシデントが判明後、すぐにご家族と連絡を取って再会できるよう手続きを行いました。弊社はすべてのお客様を目的地まで安全にお運びする責任を真摯に受け止めており、現在も内部調査を行っています。今回、このような経験をされたご家族に深くお詫び申し上げます。」
なおテックインサイト編集部ではスピリット航空に取材を申し入れている。同伴者のいない未成年者に対する搭乗手続きや、今後同様の事態が発生しないような対策、また内部調査の詳細についてうかがう予定だ。
画像は『Daily Express US 2023年12月25日付「Spirit Airlines admits error and apologizes to family after 6-year-old boards wrong flight」(Image: WINK)』『The Daily Star 2022年4月6日付「Brit couple slams Ryanair after budget airliner let them board wrong flight to Madrid」(Image: SWNS)』『WRAL.com 2018年3月1日付「Airline mix-up lands elderly RDU-bound United passenger in Denver」(Mikki Paradis)』『LADbible 2022年3月1日付「Boy Runs Away From Home Before Sneaking On To Plane And Travelling 1,675 Miles」(Credit: Newsflash)、2022年5月22日付「‘Welcome To Luton’ Stunt At Gatwick Airport Panics Gatwick Arrivals」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 上川華子)