ジュエリー好きの義理の姉妹は、すぐにその正体が真珠であることに気付いた。
見つかった真珠はキレイな丸みを帯びたやや楕円の形をしており、そのサイズは直径9.8ミリだった。
サンディさんが専門家にこの真珠を見てもらおうと地元の宝石店「The Compass Rose」に持ち込むと、宝石メーカー「Black Orchid Jewelers」のオーナー、マーク・フィッシュボーンさん(Marc Fishbone)を紹介してもらい、真珠を鑑定してもらうことになった。「マークさんは、『ワオ、美しいものを手に入れたね。重たいよ』と驚いていました」とサンディさんは鑑定の様子を明かした。
マークさんは「サンディさんが発見した真珠のサイズや重さになるまでは、50年ほどかかるだろう」と推測している。食用の貝の中から真珠が見つかることは珍しいが、見つかったとしても欠けているものが多く、今回のようにキレイな丸みを帯びたものが見つかるのはさらに低確率となる。そのことから、マークさんは「キレイな真珠が見つかるのは、約100万分の1の確率ではないか」と説明した。約50年かけて形成してサンディさんの手元に真珠がやってきたことは、まさに奇跡と言えるだろう。
サンディさんとケンさんは当時、交際を始めてから4年が経過していた。今回の真珠の発見から「婚約するならこの真珠で婚約指輪を作ろう」と考えていた2人は、マークさんに指輪の制作を依頼した。そして今月8日、ケンさんは片膝をつき、作った指輪をサンディさんに差し出してプロポーズした。
晴れて結ばれた2人は早速、真珠を見つけたレストランへ報告した。オーナーのミラ・ディオイシオさん(Myra Dioisio)は「おとぎ話のようですし、まるで魔法みたいですよね。貝の中から何かが見つかったらいいなと思うことはありますが、岩の欠片や砂ばかりで、本当に見つけたことはありませんよ」と、真珠の発見に驚きを隠せない様子だった。
ミラさんが真珠の発見と2人の婚約のお祝いメッセージをFacebookに投稿すると、「これはすごい」「なんて素敵な話なの!」「これぞ運命だ」「これまで100万個以上の貝や牡蠣の殻を剥いてきたけど、今まで一度も真珠を見つけたことがないよ」などといったコメントが寄せられた。
ちなみに今年1月には、スペインのレストランで食事をしていた女性がアサリの中から紫真珠を発見し、その価値は50万円を超える可能性があると報じられていた。
画像は『NBC 10 WJAR 2023年7月25日付「Westerly woman finds rare pearl while eating clam; made into engagement ring」(WJAR)』『Bridge Restaurant [Raw Bar] River Patio 2023年7月11日付Facebook「we visited Bridge in December and enjoyed some fresh quahogs.」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)