海外発!Breaking News

writer : tinsight-iruy

【海外発!Breaking News】周囲の開発に負けず立ち退かなかった家、変遷の様子をまとめた動画が話題に(豪)<動画あり>

最後は周囲一帯が住宅街として完成した光景が写っている。

17年前にこのエリアへ引っ越してきた当初は、多くの緑に囲まれたのどかな場所だった。しかし住宅開発が行われた影響で、周囲にずらりと民家が建ち並ぶ住宅街へと変わった(画像は『unusual_whales 2023年5月6日付Twitter「This house in Australia has continually rejected offers for purchase,」』のスクリーンショット)

ダイアンさんは、「昔は小さな赤レンガの家やコテージが点在する田園地域でした。今とは違ってどの家もユニークで、スペースもたくさんあったのです」と過去を振り返る。開発に伴い、ダイアンさんを含むこのエリアの家主に立ち退きの依頼があり、ほとんどの人は2012年に立ち退きに応じたという。当時、ダイアンさんの家の価格は475万オーストラリアドル(約4億3200万円)だったが、ダイアンさんだけは立ち退きを断った。開発側はダイアンさんの所有する土地を諦めることができず、何度かダイアンさんのもとを訪れ、過去には5000万オーストラリアドル(約45億4700万円)の高額なオファーも提示したが、それでもダイアンさんの意志は変わらなかった。

不動産業者であるテイラー・ブレディンさん(Taylor Bredin)は「ほとんどの人が何年も前に土地を売却したのに、ダイアンさんは本当によく耐え抜いたと思いますよ」と語っている。テイラーさんによると、ダイアンさんの土地には50軒の家を建てられるだけの広さがあり、1軒あたりの価値は100万オーストラリアドル(約9000万円)にもなると推定されている。これに加え、シドニーの中心地まで約40分というアクセスの良さが価格に影響しているようだ。

開発側からすれば厄介な住人として扱われてしまいそうが、ダイアンさんがオファーを断り続けていることに喜んでいる近隣住民も多いという。ダイアンさんの土地に隣接する家に住む人は「私の家は袋小路になっている場所にあるので、子ども達が安全に遊べますし、隣にあるダイアンさんの家の広い芝生のおかげで、私たちの家まで広く感じられるんです」と話している。

ちなみに昨年には米ワシントン州で、立ち退きを拒否し続けた結果、家の周りに巨大ショッピングモールが建ったケースが注目を集めていた

画像は『New York Post 2023年5月10日付「Family turns down $50M from developer who built suburb around their home」(7 News)』『unusual_whales 2023年5月6日付Twitter「This house in Australia has continually rejected offers for purchase,」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)

何軒もの民家が並ぶ住宅街の中心に、広い芝生を持つ1軒の民家が建っている。10年以上前から立ち退きのために高額なオファーが提示されているが、家主は拒否し続けている(画像は『unusual_whales 2023年5月6日付Twitter「This house in Australia has continually rejected offers for purchase,」』のスクリーンショット)

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