イタすぎるセレブ達

writer : tinsight-ikumi

【イタすぎるセレブ達】ヘンリー王子夫妻、パパラッチに追跡されて大惨事寸前に 夫妻を乗せたタクシー運転手が当時の様子を語る

約14ブロック離れた警察署に向かったそうだ。彼らはそこで数分間、事態の収束を待ち、安全を確認した後にイエローキャブ(ニューヨークの黄色いタクシー)で警察署を出た。しかし10分後に再び尾行に気付いたため警察署に戻り、警察車両で帰途についたという。

夫妻のセキュリティチームのクリス・サンチェス氏は米メディア『CNN』のインタビューに応じ、当時の様子について次のように明かした。

「このような状況を見たことも、経験したこともありません。我々が対処したのは、非常に混沌とした状態でした。車、スクーター、自転車など十数台が走っていたのです。」

そして「人々は何度も危険にさらされました。致命的な事故になっていたかもしれません。彼ら(パパラッチ)は縁石を飛び越え、赤信号を無視していた。そして(夫妻を乗せた)リムジンを塞ぐと、我々が降りるまで写真を撮り始めたのです」と加えた。

ニューヨーク市警察からヘンリー王子夫妻とドリアさんを乗せたタクシーの運転手ソッカチャラ・シンさん(Sukhcharn Singh)は、『AP通信』の取材に応じ、当時の詳細を語った。

ソッカチャラさんのタクシーがニューヨーク市警察の近くにいたところ、セキュリティガードが手を挙げ、ヘンリー王子夫妻とドリアさんを乗せるように指示されたそうだ。

その時の様子について、「彼らは深刻な表情でした。目的地を告げようとした時にゴミ収集車が現れ、行く手を阻んだのです。すると突然パパラッチが出てきて、写真を撮り始めました」と述べ、こう続けた。

「彼らは多くを語りませんでした。名前を聞かれただけで、その後にはヘンリー王子が『ありがとう。良い日を過ごしてくれ』と言ってくれました。彼らは17ドル(約2300円)の運賃を支払い、気前の良いチップもくれました。結構な額でしたよ。50ドル(約7000円)ももらったんです。周囲を回っただけなのに、十分過ぎるほどです。」

そのように証言したソッカチャラさんは、パパラッチによる追跡が「大惨事に近い」と表現されたことについて、「すべて大袈裟なものだと思います。あまり深読みしない方が良いですよ」と言うと、「ニューヨークは最も安全な場所です」と述べていた。

現地時間17日午前、ニューヨーク市のエリック・アダムス市長は、今回の件とは無関係の記者会見で、ヘンリー王子夫妻が巻き込まれたパパラッチによる追跡について言及した。

「パパラッチ達が正しい写真を撮りたい、正しい記事を書きたいという意図は理解できますが、公共の安全は常に最前線でなければならない。我々の警察官2人が負傷していたかもしれないのです。」
(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)

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