伝統的なティアラの代わりに葉をモチーフにしたヘッドピースを着けていた。このヘッドピースは帽子デザイナーのジェス・コレットとアレキサンダー・マックイーンのコラボレーションによるもので、シルバーの地金にクリスタルをあしらい、シルバーの糸で立体的な葉の刺繍が施されている。
数日前には、キャサリン皇太子妃が礼拝でティアラではなく花のヘッドピースを着けると報じられていた。チャールズ国王が環境保護活動を支持する信念を反映して、このような選択をしたとみられている。国王は自然を愛しており、式典の招待状には英国の植物や昆虫のイラストが描かれていた。
そして皇太子妃の耳に輝いていたのは、ウィリアム皇太子の亡き母ダイアナ妃が所有した、南洋真珠とダイヤモンドのイヤリングだった。皇太子妃はこれまでに、2019年の英国アカデミー賞(BAFTA)授賞式や2022年の戦没者追悼式典「リメンバランス・サンデー」などでこのイヤリングを着用していた。
生前のダイアナ妃は、1990年の来日時や1994年のベルサイユ宮殿での祝賀会などさまざまな場面でこのイヤリングを着けていた。
戴冠式ではシャーロット王女も母キャサリン皇太子妃と同様に葉をモチーフにしたヘッドピースを着け、白いドレスを纏って登場した。王女は両親の後ろで、弟ルイ王子の手を繋いでお行儀よく歩いていた。
戴冠式の礼拝後、ウィリアム皇太子夫妻と3人の子供達は馬車に乗り、国王夫妻を乗せた馬車「ゴールド・ステート・コーチ」の後に続いてバッキンガム宮殿に戻るパレードに参加した。その後、宮殿のバルコニーに王室メンバーが勢揃いし、英空軍レッドアローズによる祝賀飛行“フライパスト”を見守った。
画像は『The Prince and Princess of Wales 2023年5月6日付Instagram「What. A. Day.」「Here at Westminster Abbey for the #Coronation of King Charles III」「An afternoon to remember」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)