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writer : tinsight-masumi

【海外発!Breaking News】「まるで小さなライオン」不法輸入で保護されたポメラニアン、珍しい姿は重篤な疾患のせい(独)

実はこの姿は重篤な疾患によるものだという。

リッサは、頭部にある脳室と呼ばれる空間に脳脊髄液が異常に溜まってしまう「水頭症」が疑われ、彼女のユニークな見た目は、頭蓋骨が内側から圧迫されたことで、被毛に異変が生じたのではないかと見られている。犬の水頭症は主に1歳未満の小型犬に多く見られ、適切な治療を行わなければ死に至ることもある。

リッサは、母犬から引き離された後、適切な治療を受けさせてもらえないままドイツに送られた。そんなリッサは、これまで置かれていた悪環境のせいか、ちょっとした物音にも怯えてしまうとても臆病な性格なのだそう。

現在、リッサの治療はどのように行われるか明らかとなっていないが、犬の水頭症は手術が成功した場合、長期的な予後は良く、手術後10年間通常の生活を送ることができるという。同動物保施設のリッサの担当者は「リッサに穏やかで落ち着いた生活が提供できる、犬の飼育に慣れている愛犬家からのオファーを待っている」と明かしており、今後の治療と共に同施設ではリッサの新しい家族を探している。

病気や障害を抱えた保護犬や保護猫は、新しい飼い主が見つかりにくいものだが、イギリスで眼球に毛が生えた原因不明の障害を持つ子犬は、危うく殺処分されるところを今の飼い主によって救われ、幸せに暮らしているという。今回メディアによって注目を集めたリッサもまた、この子犬のように新たな飼い主が見つかるのもそう遠い未来ではなさそうだ。

画像は『TAG24 NEWS 2023年3月10日付「HUNDEWELPE AUS FRANKFURTER TIERHEIM SIEHT AUS WIE EIN LÖWE – DOCH DER GRUND DAFÜR IST TRAGISCH」((C)Montage: Tierschutzverein Frankfurt am Main und Umgebung von 1841 e.V.)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)

“リッサ”と名付けられた、ドイツに不法輸入されたポメラニアン。リッサのユニークな姿は水頭症による可能性が高いという。犬の水頭症は手術が成功すれば普通に生活を送ることができるそうだ(画像は『TAG24 NEWS 2023年3月10日付「HUNDEWELPE AUS FRANKFURTER TIERHEIM SIEHT AUS WIE EIN LÖWE - DOCH DER GRUND DAFÜR IST TRAGISCH」((C)Montage: Tierschutzverein Frankfurt am Main und Umgebung von 1841 e.V.)』のスクリーンショット)

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