海外発!Breaking News

writer : tinsight-masumi

【海外発!Breaking News】石灰化した胎児を9年間も腹部に抱えていた女性、栄養失調で死亡(米)

その時に妊娠したという。

しかし胎児の胎動が感じられなくなり、心配した女性は難民キャンプの医療施設を訪れた。そして残念なことに、医師からは死産を告げられてしまった。その際に「2週間経っても胎児が自然に体外へ排出できなかった場合、再度受診するように」と医師に言われたこともあり、うまく排出できなかった女性は再受診した。

だがこの時、医師から「麻薬の使用で子供を殺した」と非難され、それが原因で医療施設に行くことを止めてしまったそうだ。その後、胎児を腹部に残したまま数年が経ち、アメリカに渡った。ニューヨーク市内で受診した医師からは石灰化した胎児を取り除く手術を勧められたが、女性は「アメリカに来る前、地元の魔女に呪いをかけられた」と主張して手術を拒否したという。

その後も女性は手術を拒み続け、最初の受診から14か月後に栄養失調で死亡した。この女性の症例は「患者の医療不信」の問題に焦点があてられ、米国内に拠点を置く医師の間で「移住してきた難民を治療する際のより良い医療モデルを追求するように」と呼びかけられた。

ちなみに今回のように子宮内で死亡して石灰化した胎児を「石胎(せきたい)」と呼び、非常に珍しい症例とのことだ。2017年にはインドで、当時52歳の女性が15年もの間、腹部に放置されていた石灰化した胎児を摘出する手術を受けていた。女性は「中絶したと思った」と語っていたという。

画像は『Metro 2023年3月10日付「Woman died of starvation after carrying unborn foetus inside her for nine years」(Picture: BMC)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)

女性の腹部には石灰化した胎児が(画像は『Metro 2023年3月10日付「Woman died of starvation after carrying unborn foetus inside her for nine years」(Picture: BMC)』のスクリーンショット)

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