2階のベビーサークルの中にいるシャンタルちゃんを発見、シャンタルちゃんは無事に救出された。
家財道具や子供たちの洋服など全て失ってしまったジャネットさん家族だが、何よりも幸いだったのはブルーのおかげでシャンタルちゃんを失わずに済んだことだった。ジャネットさんによると、ブルーはピットブルとラブラドール・レトリバーのミックスで、もともと路上をさまよっていた野良犬だったそうだ。その後、地元の動物保護団体に保護されたブルーは2年前にジャネットさん家族の一員になった。彼女は「ブルーはいつも家族を助けてくれて、同居猫の“スモーキー”ともとっても仲がいいんですよ」と語っている。
火事で住む場所を失ったジャネットさん家族は、避難所ではなく大型バンの中で暮らすことになった。ジャネットさんはこのように明かしている。
「避難所には犬が入れないんです。でも私たちはブルーと離れて暮らすことなんて考えられません。」
「だってブルーがいなかったら私たち家族は今頃どうなっていたか分からないんですよ。それは“神のみぞ知る”でしょうね。」
そんな車中暮らしを余儀なくされた家族6人に、米国赤十字社がホテルで2泊のみ宿泊を提供した。しかしながら猫のスモーキーはホテルに連れてくることができず、いまだ火災のあった家に残されたままで、時々ジャネットさんたちが戻って世話をしているという。
その後、ジャネットさんは住む場所を確保するためにクラウドファンディングサイト「GoFundMe」の専用ページで募金を呼びかけ、目標額の10万ドル(約1360万円)に対して今月2日までに9万4000ドル(約1280万円)以上の寄付が集まった。ジャネットさんは「私たちは毎晩どこで寝るか心配することなく、子供たちが暖かい場所で安全にいられることを強く望んでいます」と話している。
画像は『New York Post 2023年3月1日付「Detroit rescue dog saves baby girl by ‘running back into’ blazing house」(WJBK)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)