子供達の称号をめぐり、ヘンリー王子夫妻と国王との関係が緊迫化していると報じられていた。ある王室関係者は、まもなくヘンリー王子の回顧録『Spare（原題）』が出版されることもあり、夫妻の活動によっては孫達に王子と王女の称号使用を禁ずる可能性もあると推測していた。

しかしこういった問題は、ヘンリー王子の回顧録が発売される前月に両者の間で解決されていたことを、英メディア『Hello！』が8日に伝えたのだ。

同メディアによると、国王は2022年末にヘンリー王子と会議を行い、夫妻の子供達が“プリンス”と“プリンセス”の称号を使用することに同意したという。

ヘンリー王子夫妻の広報担当者が新たな声明文を発表し、「子供達の称号は祖父が君主になって以来与えられた、生まれながらの権利です。この件はバッキンガム宮殿の協力により、すでに解決済です」と述べた。

現地メディアによると、子供達の称号は、今回のように洗礼式の発表など公式の場で使用されるのみで、日常生活では使われないとみられる。ヘンリー王子とメーガン妃は、子供達の生まれながらの権利を否定するつもりはないが、アーチー君とリリベットちゃんが王室の称号を使い続けるかどうかについては、自分達で決断する機会を与えたいと考えているとも報じられている。

そして翌9日には、王室の公式ウェブサイトがアーチー君とリリベットちゃんの紹介ページを更新し、2人の名前の前に正式に“プリンス”と“プリンセス”の称号を加えたのだ。アーチー君は「Prince Archie of Sussex（プリンス・アーチー・オブ・サセックス）」、リリベットちゃんは「Princess Lilibet of Sussex（プリンセス・リリベット・オブ・サセックス）」と記載されている。

画像は『The Duke and Duchess of Sussex　2019年10月15日付Instagram「This evening,」』『Netflix US　2022年12月12日付Instagram「Harry ＆ Meghan.」』のスクリーンショット
（TechinsightJapan編集部　寺前郁美）