発作が起きたという。
「自宅を出発する前は特に異常は感じなかったので、発作が起きるなんて思いませんでした。それに運転中に発作が起きることを想定して家を出ることはないですから。発作が起きた後、唯一覚えているのは救急車の中で目が覚めた時のことです。私は救急隊の1人から息子たちは無事で、夫や母と一緒にいることを聞きました。それ以降、夜に家に帰るまでの記憶は何もありませんでした。」
「発作からの回復には時間がかかりますが、ゆっくりと確実に自分を取り戻したいと思っています。息子たちには怖い思いをさせてしまったし、大きな負担をかけてしまいました。でも幸いなことに私たちは全員無事でした。私や他のドライバーを救ってくれた息子たちには心から感謝しています。」
そんな2人の勇気ある行動に対して3月6日、マシロン市のキャシー・カタザロ=ペリー市長(Kathy Catazaro-Perry)は特別表彰を行い、ジャーメル君とジョーダン君には表彰状と記念バッジが贈られた。
カタザロ=ペリー市長は「今回の件について、私たちはジャーメル君とジョーダン君の勇気を称えるに相応しい出来事だと感じました。もし彼らの助けがなかったら、恐ろしい結果を招いていたかもしれません。11歳の双子の少年たちはこの日、危機的状況を救ったのです」と2人を称賛した。
また表彰式には、ジョーダン君から通報を受けたマシロン警察のオードリー・アイエロ巡査部長(Audrey Aiello)も出席しており、「11歳の子が大人と同じように機転を利かせた対応をするなんて、そうそうできることではありません。彼らはとても落ち着いていましたし、母親のことをとても心配していました。彼らの勇気ある行動はとても立派で、それは自分たちや母親だけでなく地域社会のためにもなったのです。2人の機転によって他のドライバーが救われました。本当に感謝しています」と述べた。
この結果にクリスタルさんは「息子たちの行動は本当に素晴らしいと思っていましたが、こんなにも事が大きくなるとは…。2人が市長から表彰を受けるとは思ってもみませんでした。息子たちの行動が認められたことにとても感動しています」と語った。
また表彰を受けたジャーメル君とジョーダン君は、自分たちが起こした行動についてこのように述べている。
「僕たちがしたことはお互いへの愛と母への愛から生まれたものだと思います。僕たち兄弟は24時間365日、いつも母のそばにいるような気がしています。喧嘩もたくさんしますが、それでも仲がいいのは家族みんながいつも一緒にいるからなのです。」
画像は『Good Morning America 2023年3月10日付「Twin brothers jump into action to save mom who had seizure while driving」(Courtesy Crystal Thompson)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 上川華子)