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writer : ac

【海外発!Breaking News】「10人の子を妊娠したようだった」病院嫌いの20歳女性、47キロの卵巣腫瘍を摘出(米)

母親ががんと診断され、闘病生活を目の当たりにしたアリソンさんは「自分の身体の状態から目を背けるのは止めよう」と気持ちを改め、翌年11月に地元の「アセンション・セント・ビンセンツ・リバーサイド病院(Ascension St. Vincent’s Riverside Hospital、以下ASVS)」を訪れた。

バランスボールを入れたように大きく膨らんだ手術前のアリソンさんの腹部。「まるで10人の子を妊娠したようで、お腹は岩のように硬かった。うつぶせ寝ができなくなり、内臓が潰されてしまっているように感じていた」と当時のことを明かしている(画像は『Florida Times-Union 2023年3月28日付「‘Life-changing’ surgery: Doctors remove 104-pound tumor from woman in Florida」(PHOTOS COURTESY OF ASCENSION ST. VINCENT’S RIVERSIDE)』のスクリーンショット)

アリソンさんは「その頃の私のお腹は、10人の子を妊娠しているように大きくなっていたわ。車の運転もできず、5分以上立っていることさえつらかった。そして検査の結果、腹部に腫瘍が見つかり、医師に手術を勧められたまま12月を迎えたの」と語り、こう明かした。

「クリスマスの直前だったわ。性器から酷い出血があり、ASVSの救急救命室に運ばれたの。そしてそこで婦人科腫瘍医のマーティン・マルティーノ氏(Martin Martino)と出会い、2日後には腫瘍の摘出手術を受けたのよ! 信じられないでしょう!」

「大きなお腹のために車の運転もできず、5分以上立っていることさえつらかった」と手術前のことを語るアリソンさん。異常に気付きながらも病院には行かず、がんと診断された母の闘病生活を見て初めて検査、腫瘍が見つかった(画像は『Action News Jax 2023年2月15日付「Jacksonville 20-year-old gets a second chance at life after having a 104-pound ovarian tumor removed」』のスクリーンショット)

マーティン医師によると、搬送されてきたアリソンさんは息も絶え絶えの状態だったそうで、緊急で心臓や呼吸器専門の医師を含むチームを作り、傷が小さく早期回復が期待できる“ロボットアーム”を使用した手術を行った。そうして摘出されたのは、46リットルの液体を含む約47キロの腫瘍で、アリソンさんの体重は約226キロから約179キロまで減った。腫瘍は良性で、左側の卵巣を残すことができたために将来妊娠も可能という。

こうして手術から約3か月後、アリソンさんは「人生で第二のチャンスを与えられた気分なの!」と嬉しそうに述べ、その後の身体の変化についてこのように話している。

「実は長い間、お腹で自分の足が見えなかったけど、今ではそれが可能だし、以前より長い間立っていることができるの。それに身体がぐんと軽くなり、人間らしく生きられるようになったわ。既製の洋服を着ることもできるし、普通の人がしていることもできるようになった。ただ腫瘍で腰を痛めてしまったので、今は腰を鍛えているところよ!」

「今後は減量手術を受け、あと68~90キロくらい痩せたいと思っているわ! 私はこれからの自分の人生を、とても楽しみにしているの!」

46リットルの液体を含む約47キロの腫瘍が摘出された後のアリソンさん。体重が約226キロから約179キロまで減ったものの「今後は減量手術を受け、あと68~90キロくらい痩せたい」と希望を述べている(画像は『Florida Times-Union 2023年3月28日付「‘Life-changing’ surgery: Doctors remove 104-pound tumor from woman in Florida」(PHOTOS COURTESY OF ASCENSION ST. VINCENT’S RIVERSIDE)』のスクリーンショット)

なおこのニュースには、「14歳で肥満で、健康保険もなかったの? 経済的に大変だったのね」「アメリカの健康保険は高すぎる。それで亡くなる人も多い」「長い間、こんなに大きな腫瘍が卵巣にあったなんて! つらかったでしょうね」「若くて楽しい時期を、腫瘍で台無しにしてしまったのね。きっとどんどん太ってしまったのでしょうね」「身体の4分の1を腫瘍が占めていたのに、病院に行かなかったなんて!」「なぜ誰も、20歳になるまで助けてあげなかったのだろう」「最初に診察した医師も酷い」「これをきっかけに健康で幸せな人生を送れるといいね」といったコメントが寄せられた。

ちなみに2020年にはインドで、体重が106キロの女性から50キロの卵巣腫瘍が摘出され、「世界一の大きさでは?」と話題になっていた

画像は『Florida Times-Union 2023年3月28日付「‘Life-changing’ surgery: Doctors remove 104-pound tumor from woman in Florida」(BOB SELF/FLORIDA TIMES-UNION)(PHOTOS COURTESY OF ASCENSION ST. VINCENT’S RIVERSIDE)』『Action News Jax 2023年2月15日付「Jacksonville 20-year-old gets a second chance at life after having a 104-pound ovarian tumor removed」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)

アセンション・セント・ビンセンツ・リバーサイド病院の婦人科腫瘍医のマーティン・マルティーノ氏(右から2番目)と手術後のアリソンさん(左から2番目)と手術をしたチームのメンバー。傷が小さく早期回復が期待できる“ロボットアーム”を使用した手術が行われ、見事成功(画像は『Florida Times-Union 2023年3月28日付「‘Life-changing’ surgery: Doctors remove 104-pound tumor from woman in Florida」(PHOTOS COURTESY OF ASCENSION ST. VINCENT’S RIVERSIDE)』のスクリーンショット)

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