海外発!Breaking News

writer : tinsight-masumi

【海外発!Breaking News】11歳の娘が描いた「蝶ネクタイのブタ」の絵を不適切だとして没収した学校に母親が激怒(米)

「これって、まさに蝶ネクタイでしょ!」と思ったそうだ。

また、絵には今回の件を記録した数枚の書類がホチキスで留められており、校長の指示により成績評価ファイルに入れられるとのことだった。納得がいかないシエラさんは、校長を話し合いの場に呼んでもらい、本人に「これのどこがいけないのか理解できません。これは蝶ネクタイでしょ!」と訴えた。

すると校長から「蝶ネクタイはリボンの形をしてるでしょ」と反論されたそうが、シエラさんも負けじと「娘はまだ11歳で、プロの画家のように描けなくても彼女にとってはこれが蝶ネクタイのイメージだったんです。これは明らかに蝶ネクタイなんです!」と言い返したそうだ。

最終的にシエラさんは娘の描いた絵を返すように要求し、学校側はこれを受け入れたものの、絵は成績評価ファイルに入れるため、コピーをとる必要があると説明されたという。その日の夜、シエラさんはTikTokに動画を投稿し、このように述べている。

「この件に関わった全ての大人達はこの件をおおごとにせずに済ませるべきだったと思っております。彼らは少なくとも娘に『これは何? 何を描いたの?』と聞くべきでした。それで娘が『それは蝶ネクタイよ』と答えたら、そこで事態を収拾すべきだったのです。こんなことで子供を間違ってると決めつけたり仲間外れになるような事はしてはならないと思っています。たった1人の男子生徒が、『別の物に見える』と言ったからってそれを鵜呑みにしてしまうのはどうかと思うんです。」

その後、同学区の教育長であるジョン・デニー氏(John Denney)がメディアの取材に応じ、今回の絵についての記録は成績評価ファイルに残されることはなく、現在シエラさんの娘が学校でいじめに遭うような事態は起こっていないと説明した。しかしながら、シエラさんはこの件に関する本当の問題は絵についての記録が残されることではなく、娘が大人たちの対応によって不当な扱いを受けたと感じたことにあると述べている。そして彼女は次のように訴えている。

「学校で子供たちが恥ずかしい思いをしたり、仲間はずれやいじめの標的にならないように、このような時は子供から話を聞くのが教育者の責任だと思っています。」

今回のように、純真無垢な子供の絵が見る人によって違うものに歪められてしまうことがあるが、2021年に当時開催された東京オリンピックに感銘を受けたイギリスの4歳男児が体操選手の絵を描いたところ、絵は両親によってFacebookに投稿されたものの、Facebookの運営側に「非常に成人向けである」という理由で削除されてしまい、当時多くの物議を醸していた。

画像は『Sierra Carter 2023年1月17日付TikTok「I can’t make this crap up.」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)

ブタの蝶ネクタイが不適切だと学校側が判断(画像は『Sierra Carter 2023年1月17日付TikTok「I can’t make this crap up.」』のスクリーンショット)

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