メッセージを送ってみることにしたという。
シモーヌさんは「エミリーは見ず知らずの私からの連絡に応えてくれたのです。その時、私は希望の光を見たような気がしました」と当時を振り返った。
そしてエミリーさんにウェディングドレスを譲ってもらえないかと尋ねたところ、案の定、最初は断られたそうだが、最終的に「売ることはできないけど、式の後に返してくれるならこのドレスを貸してあげます」との申し出をもらったそうだ。
その後、エミリーさんはシモーヌさんの母親が住むイギリスへドレスを発送し、それを受け取った母親はドレスとともにヨハネスブルグへ向かったという。
ついに憧れのドレスと対面したシモーヌさんは、当時の心境をこのように語っている。
「ドレスを着てみると、驚くほどぴったりでした。まるで夢のようで私は泣いてしまいました。このドレスを着てバージンロードを歩くことが現実になると思うと、とてもワクワクしたのです。」
結婚式にはエミリーさん夫妻も招待されたそうで、ウェディングドレスをきっかけに友人同士となった2人は初めて会うことができたという。
「シモーヌからメッセージが届いた後、私たちはすぐに打ち解けることができたので、ずっと前から知っている旧友に会ったような気がしています。シモーヌの幸せな一日を彩ることができたと思うと本当に嬉しいし、ドレスを送ったことは正しかったと思っています。」
そのように語ったエミリーさんは12月29日、このドレスにまつわる一連のストーリーをTikTokで公開した。
大きな反響を呼んだというその投稿には「なんて感動的で素晴らしい話なのでしょう」「とても素敵なストーリーです。赤の他人同士が家族のような存在になりましたね」「美しい! 2人はこの先もずっと友達でいてほしい」といったコメントが寄せられている。
それに対しエミリーさんは「このストーリーが人々の心に響いたことが本当に嬉しいです」と話しており、一方のシモーヌさんは次のように語っている。
「エミリーが見ず知らずの私を信頼してくれたおかげで、最高の結婚式を挙げることができました。インターネットは時として暗く恐ろしい場所でもありますが、私にとっては一生の思い出と幸せを運んでくれた素敵な場所です。世の中にはいい人も存在するということを伝えたいのです。そして怖がらずに、自分の欲しいものを追い続けてほしいのです。そうすることで地球の裏側で生涯の友を得ることができるかもしれないのですから。」
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画像は『Good Morning America 2023年1月12日付「Strangers-turned-friends share the story of their traveling wedding dress」(Courtesy of Emily Heath)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 上川華子)