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writer : ac

【海外発!Breaking News】12歳女児が窒息死した「失神チャレンジ」、10代の死は減らず「規制を!」の声(アルゼンチン)

ミラグロスさんのこれまでのSNSの履歴について調べているようだ。さらにSNSで「姪はTikTokの失神チャレンジで死亡した。チャレンジに挑戦しなければ、クズのように扱われる社会というのは理解できない」などとシェアしていたローラさんからも詳しい事情を聴いているという。

一方でミラグロスさんの死は「失神チャレンジ」の危険性を改めて世に知らしめるきっかけとなり、TikTokの責任を問う声もあがっている。

米疾病予防管理センター(CDC)の2008年の報告では、1995年~2007年のアメリカでの失神チャレンジでの若者の死者数は82人で、その多くは11~16歳、平均年齢は13歳だったそうだ。このチャレンジは2020年に再び拡散しており、『Bloomberg News』は昨年11月に「過去18か月の間に失神チャレンジで死亡した12歳以下の子供の数は少なくとも15人である。また同時期には13歳と14歳の子供5人が死亡している」と報じていた。

TikTokでは13歳未満のアカウント使用が禁止されているものの、実際には多くの13歳未満のユーザーが使用していることが明らかになっており、昨年12月に米オハイオ州で12歳の息子を亡くした母は「どんなにペアレンタルコントロール(親が監視して制限すること)の機能を使って監視していても、TikTokの動画は推奨コンテンツで突然現れる。TikTokはプラットフォームの規制を強化すべき」と主張していた。過去にはTikTokを訴訟するケースも起きているが、TikTok側は「失神チャレンジはTikTokのプラットフォームに登場する前から拡散していた」として責任を認めておらず、同チャレンジで亡くなる者はあとを絶たない。

このような危険なチャレンジを親の責任やネット社会の問題としてとらえる声も多く、「娘は9歳だけど、友達のほとんどはSNSのアカウントを持ち、6歳で携帯電話を使い始める。責任は親にある」「娘は9歳。友達の家に泊まりにいったら、ラッパーのニッキー・ミナージュの動画を見せられた。どうかしている」「SNSを始めた直後から子供の堕落は始まる」「TikTokそのものをなくしてしまうべき」といった意見もあがっている。

ちなみに過去にはTikTokで、3人で立ち、真ん中の1人がジャンプしている最中に両脇の2人が後ろから脚をひっかけるという「頭蓋骨破壊(スカルブレイカー)チャレンジ」が流行、米医師が「死に至ることもある」と警告していた。

画像は『Laura Luque 2023年1月14日付Facebook「Hola a todos」』『New York Post 2023年1月17日付「Girl, 12, dies after sick TikTok choking challenge: ‘Someone encouraged her’」(Jam Press)」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)

亡くなったミラグロスさん(画像は『New York Post 2023年1月17日付「Girl, 12, dies after sick TikTok choking challenge: ‘Someone encouraged her’」(Jam Press)」』のスクリーンショット)

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