最後はほっとしたような笑顔を見せた。

スコットさんは、荷物を無事に届けてくれたイリアさんの当時の様子をこのように振り返っている。

「彼は、皆の朝を素晴らしいものにしてくれました。」
「子供たちは彼が坂をスキーのように滑り降りていく様子を本当に楽しんで見ていたの。」
「小包を配達するために彼がどれほど献身的であったか、見ているだけでも信じられない思いでした。彼の頑張りや仕事ぶりは、Amazonから何らかの評価を受けるべきだと思います。」
「坂道の終わりに着いた時、彼の顔には笑顔しかなく、私たち全員が彼と共に笑顔になって声をあげて笑いましたよ。」

スコットさんは17日、地元のFacebookページ『Spotted Newton Abbot』に「路面凍結がこの配達員を止めることはないでしょう。さあ、あなたの荷物ですよ」というコメントを添えて撮影した動画を投稿した。

すると動画を見た地元住民たちから、イリアさんに向けてこのような感謝と称賛の声が続々と届いた。

「あなたこそプロの配達員よ。」
「僕は車道から出ることすらできなかった。彼はどうやってこのあと坂を上ったんだろう。」
「最後に見せる笑顔が素敵だわ！　あなたは真のプロフェッショナルよ。」
「Amazonは彼にクリスマス賞与を与えるべき。」
「Amazonはスケートの技術も募集要項に組み込まないといけないね。グッドジョブ！」
「最高の配達員！　見てよ、彼のバランス感覚を。」

これらの反響を受け、投稿を見た配達員のイリアさん本人もコメント欄を通じて人々に感謝の気持ちを綴った。

「こんにちは、皆さん。今朝、小包を配達しようとしている自分の姿がビデオに映っていて、とても愉快でした。」
「あの坂道も面白かった…1歩進んでは3歩下がり…残念ながら、誰も私たちのことを気にかけてくれないし、毎日もっと早く、もっと小包を届けるようにと要求されているんだ。」
「面白いコメントをありがとう。身体に気をつけて、楽しいクリスマスを過ごしてね。」

また翌18日にはイリアさんもFacebookページ『Spotted Newton Abbot』に右手に構えていたカメラで撮影した別のアングルの動画を添えて、以下のように当時の状況を明かした。

「クレイジーな配達員は僕でした！　そして、これが別角度からの動画です。」
「上司にこの状況（路面凍結）での運転は危険だと伝えるために、同時に動画を撮っていました。」
「4件ほど配達した後、（残りの配達を諦めて）保管所に戻ることにしました。周辺地域の状況について（Facebookの投稿を）読んでいたんだけど、坂を下りようとしている僕のビデオを見て驚いたよ（笑）」

なおAmazon配達員の献身的な仕事ぶりが称えられたのは、今回が初めてのことではない。2021年にはインドで、大雪の日に馬を使って配達を成し遂げた配達員が称賛を浴びていた。

画像は『Spotted Newton Abbot　2022年12月18日付Facebook「Black ice won’t stop this delivery driver.」』のスクリーンショット
（TechinsightJapan編集部　YUKKE）