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writer : yukke

【海外発!Breaking News】滑走路で飛行機と消防車が衝突 事故直後にセルフィーを投稿した乗客夫婦が物議(ペルー)<動画あり>

エンリケさんの顔には脱出の時のものであろうか、消火剤が付着している。

エンリケさんのTwitterには彼らの無事と幸運を喜ぶ声が寄せられたが、中には「不謹慎だ」という批判的な言葉も見受けられた。

実は今回の事故で、衝突したトラックに乗っていた消防隊員のアンヘル・トーレスさん(Angel Torres)とニコラス・サンタ・ガデアさん(Nicolas Santa Gadea)が命を落としていたのだ。

そのような最中に、旅客機「エアバスA320」に関する情報を紹介するFacebookページ『A320 Systems』がエンリケさん夫婦の写真を公開。「今年一の自撮り。彼らが無事でよかった」と綴ったこの投稿が拡散されると、夫婦の行動について以下のような賛否両論の声が寄せられた。

「消防隊員の遺族がとてもかわいそう。この人たちは、死亡者に気付いていなかったのかしら?」
「自分が助かってホッとしていたのだろう。もしくは家族らに無事を伝えたかったのかもしれない。」
「恐ろしい場面で笑顔が浮かんでしまう人もいる。私も、緊張した場面で笑顔を浮かべてしまうもの。」
「亡くなった人のことを考えろよ。」
「彼らの行動が愚かだろうが、共感性がなかろうが、彼らは生きていることに大きな安堵を浮かべている。セルフィーぐらいいいじゃないか。」

同空港を運営するリマ・エアポート・パートナーズによれば、当時LA2213便には離陸の許可が出ていたそうだ。なお同空港では消防隊による定期的な訓練が行われているが、滑走路への侵入は許可されていなかったという。

事故当時の状況について、同社は以下のように詳細を発表している。

「11月18日、午前中から訓練開始までの間、消防隊は訓練を実行するために必要な手配を全て終えていた。」
「管制塔は、演習開始時刻が15時10分と定められており、同時刻に開始していたことを確認している。そして15時11分、ラタム機との衝突が発生した。」

しかしペルー空港・商業航空公社(CORPAC)の取締役会会長であるホルヘ・サリナスさん(Jorge Salinas)はこれを否定し、「滑走路への車両の乗り入れは許可されていない。演習を行うための認可はあるが、それは現在、飛行機の乗り継ぎなどが行われるトランジットオペレーションの区域外である」とも明かしている。

ペルーの検察庁は今回の事故を過失致死の可能性として捜査しており、現在も詳しい調査が続いているようだ。

画像は『Enrique Varsi-Rospigliosi 2022年11月19日付Twitter「Cuando la vida te da una segunda oportunidad」』『A320 Systems 2022年11月19日付Facebook「More video of the LATAM accident.」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 YUKKE)

訓練中の消防車と衝突したLA2213便(画像は『A320 Systems 2022年11月19日付Facebook「More video of the LATAM accident.」』のスクリーンショット)

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