「ピアノはこの先、年を取ってからでもできます。ロックするのは今です。一緒にやりましょう」とHYDEからの直球メッセージを思い起こした。

SUGIZOは「子供の頃からロックバンドはグラマラスで危なくて感動的でそこにときめいて、もう30年以上やってる。でも今世界を見渡してグラマラスでギラギラしたロックバンドっていますか？　あのとき僕らが心を焦がして音楽に憧れた時代、ああいうスターやカリスマは絶滅危惧種なのかなという危機感がずっとありました」と現状を憂い、「『THE LAST ROCKSTARS』はいい名前で、絶滅危惧種だったロックバンドやロックスターが新しく生まれ変わって世界のシーンを作るという気合や精神性が込められていて、それを僕はこのかけがえのないメンバーで本気でやりたいと思いました」と力を込めた。YOSHIKIも「この名前をつけるときに『ここまで言っていいの？』って話し合った」と振り返るが、YOSHIKIの「世界を取る以外のチョイスってある？」という言葉にも並々ならぬ覚悟や決意がうかがえた。

バンド名が決まったのは先月、ロゴが決まったのは前日だという。会見では楽曲『THE LAST ROCKSTARS』と『PSYCHO LOVE』を使用したティザー映像も流されたが、これはこの日の朝まで撮影していて、会見が始まってから出来上がったもの。YOSHIKIも「僕まだこのビデオ見ていないんだけど」とメンバー全員、未見の状態で上映された。この会見の延期も検討したこともあったが、11月11日という「1」が4つ並ぶ日に予定通り発表になり、MIYAVIは「この4人が揃って1+1+1+1が100でも1000でも10000でも。No.1を狙いに行きたいですし、狙わないと意味がないと思っているので」と気合を入れた。

グループLINEでも仲が良いという4人。「THE LAST ROCKSTARS」という名前に気合と覚悟を込めてこれから活動を展開していくが、YOSHIKIは「常に進行形。ここからここまで…ではなくて、ここで始めてみて、未来が見えてくる…ということかな」と特に活動期限は設けないとのこと。

「THE LAST ROCKSTARS」は、2023年1月26日・27日に東京・有明アリーナ、1月29日・30日に東京ガーデンシアター、2月4日に米・ニューヨークのHammerstein Ballroom、2月10日に米・ロサンゼルスのHollywood Palladiumでのライブを開催する。楽曲制作には4人とも携わっているが、ライブ前までになるべく多くの曲をリリース、配信したいとも意気込んでいた。
（TechinsightJapan編集部　取材・文：関原りあん）