投稿された動画には透明なレインカバーを付けたベビーカーがカフェの前に置かれている様子も映っていた。その代わりに赤ちゃんは軽くて暖かいウールを着せ、羽毛布団をかけることで体温を調節している。
ショッピング中やカフェにいる時にも赤ちゃんごとベビーカーを外に出しておくことは一般的なことだそうで、デンマークの母親たちはベビーカーを放置していても常に赤ちゃんに目を配っている。それでも離れた場所に我が子を放置しておくと「誘拐されてしまうのでは?」と不安になるものだが、アニーさんは「この国では誘拐は起きません。誰も他人の赤ちゃんの責任など負いたくないでしょうし、デンマークの医療制度は赤ちゃんを欲しいと思う人がほとんどお金をかけずに授かることができるように、できる限りのサポートをしているのです」と説明した。
今回アニーさんがシェアしたデンマークの一般常識には多数の人が驚いており、今月10日の時点で再生回数が1580万回を超えるほど反響を呼んだ。コメント欄には「家の庭ではよくやるけど、さすがに公共の場ではできないよ」「デンマークは安全な国だからね」「アメリカじゃ考えられないな」「アメリカではAmazonの荷物だって外に置いておくのは怖いよ」「フィンランドでも同じことをするよ」など世界中から多くの意見が届いた。
なお英経済誌『The Economist』は都市の安全性指数(SCI)を用いて世界60か国の安全性をランキング化しており、昨年にはデンマークの首都コペンハーゲンが“世界で最も安全な国”として総合1位に輝いた。こうした背景があり、赤ちゃんを屋外で寝かせるというデンマーク独自の習慣が成り立っているようだ。
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画像は『New York Post 2022年11月3日付「I let my baby sleep alone in her stroller on the street」(TikTok / annieineventyrland)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)