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writer : sekihara

【エンタがビタミン♪】横浜流星、巌流島に立ち「感慨深い」 宮本武蔵役に「通ずるものがあって」

その中村が「でも小次郎は一撃でやられちゃうらしいですよ」と史実に触れると「今回は新解釈なので」と慌てる横浜。堤幸彦氏も「そうはさせません。決闘のシーンも全然一瞬じゃ終わりません。かなりしつこいです。そこは見せ場です」と予告した。この巌流島には戦いを模した宮本武蔵と佐々木小次郎の銅像が建っているが、「小次郎の刀の持ち方が不思議」「どういうことなんだろう」と横浜と中村は話していたそうだ。

よく見たら刀の持ち方が不思議だという佐々木小次郎の銅像をバックに 中村隼人、横浜流星、堤幸彦氏

会見の前にはゆかりの場所である小倉城などを訪れたそうで、中村は武蔵に対する印象が変わったとのこと。「“武”だけを追い求めていた男なのかと思いきや、水墨画で絵を描く芸術的な面もあったり、書を残して哲学者的な部分もある。『天才じゃん!』と思いました」という中村に、堤氏が「水墨画と言えば横浜流星」と言い出すと、横浜が「1年かけてやったので、通ずるものがあって」と応じた。横浜は現在公開中の映画『線は、僕を描く』で水墨画に魅了される主人公を演じたが、役作りのため1年間水墨画を学んだという。偶然にも水墨画という共通点があったことに「すごい縁」と驚く中村に堤氏が舞台で水墨画を描くことを提案すると、横浜は「武蔵にしっかりなれたら描きたいですね」と返した。

堤幸彦氏は「舞台における最新型をお見せしたい。巨大なLEDの背景を使いながら自由自在に舞台の背景が変わる」とテクノロジーも駆使して「新しい形のパフォーマンスを目指したい」とする一方で「基本はおふたりの汗と血と涙を間近で見えるように作っていく。従来の演劇の力強さと現在のテクノロジーを融合したものにしたい」と意欲を見せた。

舞台『巌流島』に出演する横浜流星と中村隼人

舞台『巌流島』は2023年2月10日の東京・明治座を皮切りに、金沢、新潟、秋田、名古屋、神戸、高松、福岡の全国8か所で公演予定。横浜は「チーム一丸となって必ず心に響く作品をお届けすることを誓うので楽しみに待っていてください」とメッセージを送った。
(TechinsightJapan編集部 取材・文:関原りあん)

巌流島を訪れた中村隼人と横浜流星

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