このように続けた。
「調べているとPSCはがんを合併する危険性が高いとか、進行性で寿命は10~12年とか、進行すると肝移植しか治癒する方法はないとか…そんな言葉が目に留まってね。病院のコンサルタントには『君は99%、肝臓がんではない』と言われたけど、当時自分は32歳で、妻と小さな子供がいて、好きな仕事もあるのにどうなってしまうんだ…と前向きに考えられなくなっていた。」
それから2年もするとガレスさんの胆管は詰まってしまい、胆汁の流れを良くするためにステントを入れた。しかしこれが原因で敗血症に罹り、7キロ弱も体重が減った。
こうしてガレスさんの症状は昨年、早急に肝臓移植が必要な状態まで悪化し、9月に移植の待機リストに登録、7か月後の今年5月16日朝5時59分に「ドナーが見つかった」との電話を受けた。待ちに待った瞬間だった。
ガレスさんは「玄関先にずっと用意してあった鞄を掴み、1時間以内には病院に向かった。そして手術が始まることを知らされて目覚めると、翌朝8時半になっていた。すでに喉にはチューブが入っていたよ」と当時を振り返る。
術後は順調で、手術から2週間後に退院、今でも一日に16錠の薬を服用しなければならないが、黄疸はすっかり消えてなくなった。肝臓のドナーについての情報は一切ないものの、ガレスさんは「ドナーは真のヒーローだよ」と笑顔を見せ、こう述べた。
「今もまだスタミナがなくて完全に回復するには時間がかかるけど、ドナーには本当に感謝しているよ。だってやっとこれからのことを考えられるようになったからね。休暇は故郷の南アフリカに行きたいし、数年前に購入した自転車に乗って、ゴルフにも行きたいね。」
「でも今のゴールは、妻や娘と一緒にアクティビティをする力をつけて、普通の家族の生活をすることだね。家族はやはり最高だし、2人がいなかったら私は何もできなかったからね。」
ちなみにガレスさんがTwitterに投稿した2枚の写真は自身の回復を記念して撮影したもので、アフターの写真は父が大好きなザラちゃんの笑顔もとてもはじけて見えるのだった。
画像は『Belfast Live 2022年7月13日付「Dad shares remarkable pictures taken before and after vital liver transplant」(Image: Gareth Weeks / SWNS)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)