French’sのプレスリリースによれば「おいしいトマトの風味と、ほのかな塩味のバランスが絶妙」とのことだ。ただし甘いのか、しょっぱいのかについては明言されていない。

トマトケチャップ味のアイスキャンディーは、6月22日にバンクーバー、23日にトロント、24日にカナダ南部のレミントンの3都市で試供配布された。

試食した人からは「ケチャップ瓶を吸っているみたい」「ブラッディ・メアリー（ウォッカをベースとする、トマトジュースを用いたカクテル）に似ている」といったコメントが寄せられたように、このアイスキャンディーはトマトジュースやFrench’sのトマトケチャップ、Frank’s（フランクス）のレッドホットカイエンペッパーソース、塩で作られているそうで、一見すると悪くなさそうである。しかし中には「味が悪いわけではないが、アイスキャンディーという形態ではただ不味いだけであった」という意見もあがった。「アイスは甘いもの」というイメージが強いため、味が悪くないにしても、やはり受け入れ難いのであろう。Twitter上でのコメントも否定的で、トマトケチャップ味のアイスの宣伝の投稿に対し「4月のエイプリルフールはとっくに過ぎたけど」といった声も届いていた。

ところでトマトケチャップ味のアイスは、今回が初めてのケースではない。2019年にカナダのケベック州にあるアイスクリームチェーン店「La Crémière（ラ・クレミエール）」がトマトジュース味のアイスを発案したことがあるという。しかし2021年3月に同店がSNSで「2022年にトマトケチャップ味アイスを復活すべきか？」というアンケートを行ったところ、寄せられたコメントは1件のみで「No」だったそうだ。

また2020年には、同じく米国の食品会社で有名な「Heinz（ハインツ）」がイギリスでトマトケチャップ味アイスを提案していた。だが評価はイマイチであり、試食したジャーナリストのアンジェラ・ホイさんは「トマトの酸味と甘みが支配している。小さじ1杯食べて十分だった」という。Heinz社は同年に、マヨネーズ味やBBQソース味のアイスも提案していた。

ちなみに自宅でもトマトケチャップ味のアイスを試すことは可能で、French’sのホームページにてレシピが公開されている。作り方は簡単でトマトジュースやケチャップ、チリソースを混ぜて、型に入れて冷凍庫で凍らせて完成だ。

画像は『Food Banks Canada | Banques alimentaires Canada　2022年6月24日付Twitter「To celebrate summer, enjoy a limited-edition ketchup flavoured ＃Frenchsicle」』のスクリーンショット
画像は『Club House　「SNACKS THE FRENCHSICLE」』のスクリーンショット
（TechinsightJapan編集部　H.R.）