幸せな生活を送っていた。しかしビリーがブラッドリーさん宅に来てから間もなくして体重が急に減り出し、関節炎で歩くのも苦労するようになったという。
ブラッドリーさんがビリーを連れて動物病院を訪れたところ、獣医から「認知症がかなり進行して混乱しているようだ」と告げられてしまった。当時のことをブラッドリーさんはこう振り返っている。
「獣医はビリーにステロイドを注射してくれたのですが、すでに肝臓に問題を抱えていたため、あとは幸せなままで安らかに眠らせる(安楽死)ことにしたのです。最後の夜、ビリーの大好きなマクドナルドを注文し、みんなで必要なだけの愛情を注ぎました。」
「ビリーはマックのポテトが好きなので、私たちは食べたいだけ食べさせることにしたのです。そして翌日、ビリーを眠らせるために動物病院へ向かったのですが、安楽死させる前に虹の橋を渡ってしまいました。それでもビリーとの時間は素晴らしいものだったと思います。」
「私たちは後悔していませんし、またもう一度高齢の犬を幸せにしたいと思っています。ビリーは生涯を終える寸前に家族ができて、愛する人たちに囲まれて亡くなったのです。」
ビリーはブラッドリーさん宅に来て4週間ほどで息を引き取ってしまったが、わずかな時間といえどもブラッドリーさん家族のもとで幸せな老後を過ごすことができたようだ。またブラッドリーさん一家はビリーが橋渡しになったことでドッグズ・トラストのスタッフと交流を深めるようになり、「ビリーと過ごした自分たちの経験が、高齢の犬を迎える家族が増えるきっかけになれたら」と願っているそうだ。
画像は『The Mirror 2022年5月16日付「‘Oldest’ dog dies just weeks after finding dream home – with McDonald’s as last meal」(Image: Dogs Trust)(Image: Bradley Flory)』『Bradley Flory 2022年5月11日付Facebook「Posted @withregram・@bradflory Today is a sad day.」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)