なんと自身の背中の上に乗せてどこかへ連れて行くかのように泳ぎ始めたのだ。このクジラの体長はボートの倍以上、体重も30トンはあったとみられており、小さなボートを運ぶのは容易いことだった。観光客らは天然の“ホエールライド”を楽しんだが、ロリーさんは突然のクジラの行動に「クジラが私たちを乗せてくれているよ! 信じられない!」と大興奮だったという。
しばらく観光客を乗せて泳いでいたクジラは一度ボートから離れていったが、しばらくすると戻ってきて2回目の“ホエールライド”で観光客らを楽しませた。スピードもかなり出ていたといい、ロリーさんは「水面に指を入れると白く波の筋が残るほどでした」と当時を振り返った。
さらに「クジラは泳ぎ終えてボートから離れると、胸ビレを動かして私に手を振ってくれていました。私の手に触れそうなほどの距離でしたね。ここには何度も訪れていますが、こんなことは今まで一度もなかったんです」と一生に一度の忘れがたい体験だったことを明かしている。
今回はクジラとの嬉しい体験になったが、過去にはホエールウォッチング中に女性2人がカヤックごとクジラの口の中に飲み込まれそうになる衝撃の瞬間を捉えた映像が話題となっていた。穏やかなイメージのクジラだが、野生動物に近づくのは常に危険と隣り合わせということを忘れてはならないようだ。
画像は『New York Post 2022年3月14日付「Whale takes boatload of tourists for the ride of their lives」(Lory Barra via Viral Hog)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)