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writer : hanako

【海外発!Breaking News】指名手配中の容疑者と同姓同名の女性、誤認逮捕により13日間収監される(米)

ベサニーさんは長いブロンドの髪をしているが、容疑者はベサニーさんより年上で髪は短くダークな髪色だった。もし捜査官が逮捕状と一緒に写真を確認していたら、ベサニーさんが逮捕されることはなかっただろう。

実際に指名手配されたベサニー・ファーバー(画像は『New York Post 2022年2月23日付「California woman jailed 13 days in case of mistaken identity: lawsuit」(IVIE MCNEILL WYATT PURCELL & DIG)』のスクリーンショット)

その後、テキサス州の裁判所から人違いだと連絡があったにもかかわらず、さらに3日間拘束が続き、弁護士が事件当日のベサニーさんがカリフォルニア州にいたことを示す携帯電話のデータを提出したことでようやく釈放された。

「収監中はプライバシーを奪われ、トイレットペーパーや石鹸を共有させられ、食べ物で冷えた体を温めていました。それに人糞が壁に投げつけられ、塗りつぶされるのを見たりもしました。仲が良かった祖母は私が収監されたと知り、ストレスから脳卒中になってしまって…。そして私が釈放された直後に他界しました。それまでは健康で生き生きとしていたのに、本当に悲しいです。」

そのように明かしたベサニーさんは今回の誤認逮捕および監禁で極度のストレスや精神的苦痛を受けたと主張しており、訴訟についての記者会見で以下のような声明を発表した。

「これは誰にでも起こり得る悪夢のような出来事です。法律を守って生活している他の市民には私が経験したようなことはしてほしくありません。私たちを守るために憲法改正があるはずですし、法執行機関を恐れてはいけないのです。」

また彼女の弁護士であるロドニー・ビッグス氏(Rodney Biggs)は、今回の誤認逮捕が起きた経緯について次のように語っている。

「ベサニーさんがメキシコに向かっていたことから逃亡の可能性があると見なされたと思いますが、当局はほんの少しチェックするだけで彼女の身柄を確保せずに済んだはずです。でも誰も彼女のミドルネームや生年月日を確認しなかったのです。基本的なことすら確認されていないため、彼女が誰であるかという情報は一切ありませんでした。それが一番の問題です。」

なおロサンゼルス市警察の広報担当ヘクター・グズマン巡査部長(Hector Guzman)は「係争中の訴訟についてのコメントはしない」と述べているそうだ。

画像は『New York Post 2022年2月23日付「California woman jailed 13 days in case of mistaken identity: lawsuit」(KTTV)(IVIE MCNEILL WYATT PURCELL & DIG)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 上川華子)

「悪夢のような出来事だった」と誤認逮捕されたベサニーさん(画像は『New York Post 2022年2月23日付「California woman jailed 13 days in case of mistaken identity: lawsuit」(IVIE MCNEILL WYATT PURCELL & DIG)』のスクリーンショット)

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