エンタがビタミン

writer : sekihara

【エンタがビタミン♪】川島明、『鬼滅の刃』の「羽織の柄にも深いメッセージが…」「ぜひ1巻を見返して」

川島は「今で言うと、キムタクがハンバーガー持って“キムタク持ち”(っていうみたいな)」と笑わせた。

『鬼滅の刃』のコスプレをしていた田村淳

その模様の意味は「永遠」「子孫繁栄」で、川島が「(柄が)途切れない。終わりがない」と理由を述べたが「マンガを持っている方はぜひ1巻を見返していただきたい。実は炭治郎の家族が着ていた服には全員この市松模様が入っているんです。つまり炭治郎一家は子孫繁栄を願って暮らしていたと考えられる」と推測した。

禰豆子の着物と同じ麻の葉模様の着物を着た三浦康子さん

また炭治郎の妹・禰豆子の着物の柄は「麻の葉文様」が使われているが、「魔除け」という意味があるそうだ。さらに植物の麻は丈夫で成長が速いことから「健やかに育ってほしいという願いから赤ちゃんの産着や子供の着物として大変よく使われています」と和文化研究家の三浦康子さんが説明した。

「麻の葉文様」の和服で登場した三浦康子さんと川島明

他にも炭治郎の盟友・我妻善逸は鱗(うろこ)文様の羽織を着用しているが、「鱗文様ということで脱皮をするヘビなどになぞらえて、厄を落として再生する。厄除けという意味合いが込められているんではないか」と川島。するとここで、南條庄助の鼓の肩掛け紐が同じ鱗文様であることが発覚。周りから指摘されて「ホンマや」と驚いたが、田村から「今度柄の説明をテレビで言うんでしょ。あたかも昔から知っていたように」とイジられていた。

鼓を提げていた紐がまさかの鱗文様だったすゑひろがりず

出演者のなかで唯一『鬼滅の刃』を読んでいない三島達矢は「妹と言ったら?」と聞かれて、「禰豆子」と答えるところで「美香さんですね」とまさかの回答。「叶の刃」だと爆笑をさらったが、そんな三島の相方の小道具にも『鬼滅の刃』で登場する和柄がしっかり使われていたのだ。

番組では他にも浮世絵や日本画から江戸時代のコスプレを探ったり、現代のお笑いであるコントや漫才を狂言と比較したりといった話題が繰り広げられた。視聴者からは「日本文化も面白い」「いろんな興味が湧いてきました」「楽しかったし勉強になりました」「第2弾もやってほしいです」などのコメントが続々寄せられた。

アーカイブは2022年2月16日14時に文化庁公式YouTubeチャンネル「bunkachannel」にて公開される。
(TechinsightJapan編集部 取材・文:関原りあん)

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