海外発!Breaking News

writer : tinsight-iruy

【海外発!Breaking News】雪山で滑落、骨折した男性のそばで13時間寄り添い続けた愛犬(クロアチア)

体を温めるなどの対応を取らなければ死に至ることもある。

2009年7月には北海道のトムラウシ山でツアーガイドを含む8名の登山者が低体温症で死亡するという遭難事故が発生したが、この時はたった15分で体温が1度下がり、低体温症を発症してから2時間で全員が亡くなってしまったと言われている。

それを考えると今回グラガさんが無事に発見されたのはほぼあり得ないケースで、大きな体でグラガさんを温め続けていたノースのおかげとしか言いようがない。

当時の状況について、グラガさんは「救助隊が到着するまでの間は、時間がとてもゆっくり過ぎるように感じたよ」と話している。ノースの行動を「奇跡的だ」とも明かしたグラガさんは、すぐに病院に運ばれて治療を受けた。下肢と足首を骨折していたが、現在は快方に向かっている。

ノースと雪山を登山中に動けなくなったグラガさん(画像は『Grga Brkić 2022年1月6日付Facebook「Tanka je granica između lipog dana u planini i toga da ti 27 pripadnika @hgss_gospic89 i @hgsszadar spašava život.」』のスクリーンショット)

また厳しい寒さに晒され続けていたノースだったが、アラスカン・マラミュートは北極のそり犬として最古の犬種であり寒さにはめっぽう強かったようで、ケガや体調不良はなかったそうだ。

発見時に意識ははっきりしていたグラガさん(画像は『Grga Brkić 2022年1月6日付Facebook「Tanka je granica između lipog dana u planini i toga da ti 27 pripadnika @hgss_gospic89 i @hgsszadar spašava život.」』のスクリーンショット)

同救助隊がFacebookにてノースの活躍を「人と犬の間に生まれる友情や愛情に際限はない」と表現して投稿すると、今月7日の時点で1万2千件を超える「いいね!」が寄せられ、山岳救助隊とノースの両方に称賛のコメントが届いている。

なお今回はノースの活躍が功を奏したが、同救助隊は「特殊な登山装備が必要な厳しい冬の気候が続く間は特に、犬を連れて登山をしないでください」と警告している。

脚を骨折してしまったグラガさんが、ノースにケガはなく(画像は『Grga Brkić 2022年1月6日付Facebook「Tanka je granica između lipog dana u planini i toga da ti 27 pripadnika @hgss_gospic89 i @hgsszadar spašava život.」』のスクリーンショット)

ちなみに人と犬の深い関係性が話題になったのは、今回ばかりだけではない。昨年11月には山登り中に発作を起こし意識を失った飼い主のために愛犬2匹が見事なチームワークで助けを呼んだり、また昨年2月には山で骨折したハイカーに愛犬が7日間も寄り添い続けたという驚きのニュースも注目を集めていた。
 
画像は『Metro 2022年1月5日付「Dog sat on owner for 13 hours after he broke his leg climbing mountain」(Picture: Antonija Sjaus Brkic)』『Grga Brkić 2022年1月6日付Facebook「Tanka je granica između lipog dana u planini i toga da ti 27 pripadnika @hgss_gospic89 i @hgsszadar spašava život.」』『HGSS – Hrvatska Gorska Služba Spašavanja 2022年1月2日付Facebook「Prijateljstvo i ljubav između čovjeka i psa ne poznaju granice.」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)

ノースの行動を称える声が続々と(画像は『HGSS - Hrvatska Gorska Služba Spašavanja 2022年1月2日付Facebook「Prijateljstvo i ljubav između čovjeka i psa ne poznaju granice」』のスクリーンショット)

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