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writer : tinsight-masumi

【海外発!Breaking News】サンタクロースが男性と恋に落ちるクリスマスCM 「子供が混乱する」と物議醸す(ノルウェー)<動画あり>

クリスマスが終わるとサンタクロース恋しさゆえに涙を流す日もあった。そんなハリーはサンタクロースに手紙を書き「親愛なるサンタへ、私がクリスマスに欲しいものはあなただけだ」としたためた。

ハリーはサンタクロースに手紙を書くことに(画像は『Metro 2021年11月24日付「Santa Claus bags himself a boyfriend in the most sensational Christmas TV advert of the year - prepare to weep」(Picture: Posten)』のスクリーンショット)

そして今年のクリスマスには、ハリーは暖炉の前でサンタクロースが来るのを待っていた。すると玄関のベルが鳴り、ドアを開けてみるとそこにはサンタクロースではなく、彼の依頼でプレゼントを配達しに来た郵便配達員が立っていた。「このままサンタクロースに会えないのでは?」と不安に襲われたハリーだったが、プレゼントを受け取って部屋に戻ると、そこにサンタクロースが彼を待っていたのだ。

今年のクリスマス、プレゼントはサンタではなく郵便局員が届けることに(画像は『Metro 2021年11月24日付「Santa Claus bags himself a boyfriend in the most sensational Christmas TV advert of the year - prepare to weep」(Picture: Posten)』のスクリーンショット)

サンタクロースはハリーに「ええっと、今年はいくつか手助けしてもらえるように手配したんだよ。そう、君と一緒に過ごせるためにね」と告げた。嬉しそうに微笑むハリーとサンタクロースはお互いにキスを交わし、最後のテロップには「2022年、ノルウェーではあなたが好きになった人が誰であろうと愛することが許されるようになってから50年を迎える」とあった。

同コマーシャルは1989年に公開された映画『When Harry Met Sally…(邦題:恋人たちの予感)』にちなんで「When Harry met Santa(ハリーがサンタに会った時)」と題され、同国で同性愛が非犯罪化されてから50年を祝うために制作されたという。

海外メディアによると、このコマーシャルに対して「最高に美しいコマーシャルだ。本当に愛らしい」「とても美しくてまるで映画のようだ」といった声があがり、多くの人が肯定的だったと伝えている。しかしながら実際にTwitterなどでは次のような声も見受けられた。

「おっと、サンタでさえ浮気するんだ。彼の奥さんのクロース夫人がかわいそう。」
「このコマーシャルはクリスマスに似つかわしくない。子供たちが大きく混乱するだけだ。」
「絶対に嫌! もしイギリスでこのコマーシャルが放送されたら、私はテレビを壊して外に投げ出すと思う。」

ノルウェーは世界でいち早く性的マイノリティに対する差別を禁止した国であり、同性愛者の議員も存在するが、残念ながら世界的に見ても未だにLGBTに対する偏見や差別は消えてはいない。今後さらに多くの人が理解を示し、完全に差別が無くなるための道のりはいまだ遠いようだ。

画像は『Metro 2021年11月24日付「Santa Claus bags himself a boyfriend in the most sensational Christmas TV advert of the year – prepare to weep」(Picture: Posten)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)

サンタクロースは2人の時間を作るため、仕事を郵便局に任せたという(画像は『Metro 2021年11月24日付「Santa Claus bags himself a boyfriend in the most sensational Christmas TV advert of the year - prepare to weep」(Picture: Posten)』のスクリーンショット)

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