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writer : tinsight-iruy

【海外発!Breaking News】ハイキング中にケガで動けなくなった犬 12歳少年がボーイスカウトで得た知識を活かし救助(米)<動画あり>

スモーキーはブルーノーズピットブルという種で体重が100ポンド(約45.3キロ)もあった。最初はスモーキーを背負って行こうとしたそうだが、ハイキングの装備に加えて45キロもあるスモーキーを担いで歩くのは難しかった。

当時は日が傾き周囲が暗闇に包まれ始めており、危険な状態が近づいていた。デイヴィッド君とクリスティンさんは持っていた水をジェイディさんらと分け合い、この状況を打破する方法を考えた。そして解決策を思いついたのがデイヴィッド君だった。

デイヴィッド君は以前に応急処置のメリットバッジを取得する際に、イーグルスカウト(ボーイスカウトの最高ランク)である兄から教わった方法を思い出した。

「大きめの木の枝を半分に折り、持っていたTシャツを被せました」と明かすデイヴィッド君は、スモーキーを運ぶために即席で担架を作り上げたのだ。

単純なことのようにも思えるが、簡単に作れることを知らないとすぐには行動に移せないはずだ。普段から熱心にボーイスカウトの活動を行っているデイヴィッド君だからこそ、思いついたその場で実行することができたのだ。

しかしデイヴィッド君が担架作りを始めるなか、一緒にいたクリスティンさんは「スモーキーがそんなに簡単に担架に乗ってくれるだろうか」と不安な心境だったという。

クリスティンさんのそんな心配をよそに、スモーキーは疲れ切っていたため担架が完成すると喜んで上に乗った。1人で担ぐには重すぎたスモーキーだったが、4人で一緒に担架を持ち上げることで安全かつ手軽に運ぶことができた。

手軽と言っても疲れ切っていた4人には少々荷が重く、途中で何度か休憩を挟みながら進んだという。しかし最終的には、全員で無事に出口まで辿り着くことができた。

「ボーイスカウトで得たスキルを使って誰かを助けることができるのは、学んだことを示すことができ達成感があります」とジェイディさんたちを救ったデイヴィッド君は誇らしげにコメントしている。

今回はデイヴィッド君の機転のおかげで大事にいたらずに済んだが、ジェイディさんたちはハイキングに対する準備の詰めが甘かったと考えられる。

あり合わせのもので作り上げた即席の担架(画像は『CNN 2021年11月16日付「A 12-year-old Boy Scout used his skills to rescue a lost couple and their injured dog on a trail in Hawaii」(COURTESY CHRISTINE & DAVID KING)』のスクリーンショット)

デイヴィッド君は「何かアクティビティを行う時には、上手くいかない可能性やどうしたらその状況を防ぐことができるのかなどを常に考えておくようにしましょう」とアドバイスしている。

画像は『KITV 2021年11月13日付「12-year-old boy scout rescues couple and their dog on Waimano Trail」(David King)』『CNN 2021年11月16日付「A 12-year-old Boy Scout used his skills to rescue a lost couple and their injured dog on a trail in Hawaii」(COURTESY CHRISTINE & DAVID KING)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)

疲れ切っていた犬は、喜んで担架の上に乗って運ばれた(画像は『CNN 2021年11月16日付「A 12-year-old Boy Scout used his skills to rescue a lost couple and their injured dog on a trail in Hawaii」(COURTESY CHRISTINE & DAVID KING)』のスクリーンショット)

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