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writer : hanako

【海外発!Breaking News】ギャンブル依存症の女、家族の銀行口座から6年で5000万円以上盗む(英)

彼女に騙されているとは誰一人思わなかったそうだ。

クレアの父親レイモンドさん(Raymond)は、陳述書の中でこのように明かしている。

「生命保険と年金制度によりこの先の人生は経済的な心配をすることなく快適に過ごせると信じていました。しかし完全に信頼していた娘が自分の財産をゼロにしたことを知り、世界がひっくり返ったのです。」

「娘の犯罪が明らかになった時、私と妻は『何をしたらこんなことになったのだろう』と思いながらお互いの腕の中で泣きました。私の人生がどのようなものであったか、誰も想像できないでしょう。将来がとても不安で、借りてもいない借金を払わなければならないのが怖いのです。自分の娘にこんなことをされたなんて信じられません。クレアがこんなことをするなんて、想像できませんでした。」

また母親のデルウィンさん(Delwyn)も「2020年3月11日、娘の罪を知ってどれだけ無力感に苛まれたことか…言葉では言い表せません。自分の身に起こっていることが信じられませんでした。クレアは完璧な娘のように振舞っていました。まさか私を騙すなんて…」と吐露した。

夫妻は現在、娘の犯罪を受け入れるために抗うつ剤と不安神経症の錠剤を服用しているそうだ。

しかもクレアは、家族からだけではなく7年間介護をしているジーン・アーモンドさん(Jean Almond)の口座のアクセス権を利用してジーンさんと夫ジェフリーさん(Geoffrey)から1万7220ポンド(約270万円)を着服した。さらにジーンさんの名前でクレジットカードを作り、そこから8698ポンド(約135万円)を引き出したことも認めている。

ジーンさんの介護チームの中で唯一口座にアクセスすることを任されていたクレアは、実在しないジェマという名前の銀行員を装って口座の利用状況を定期的に知らせることで安心させていたという。

ジェフリーさんは「クレアは妻ジーンのケアチームの重要なメンバーであり、ジーンとは特別な関係にあると信じていました。クレアがジーンのような弱い立場の人から盗みを働いていたことを知り、大きなショックを受けました」とのちに語っている。

合計4件の窃盗と1件の詐欺の罪を認めたクレアだが、彼女の弁護人であるジェレミー・ラスカー氏(Jeremy Lasker)は次のように述べた。

「被告人は自分の行動を後悔しています。増え続けるギャンブルの負けを清算するために盗んだと明かしましたが、私はそれを言い訳にしているわけではありません。彼女がしたことに弁解の余地はありません。しかし贅沢な生活をするためではなく、あくまでギャンブル依存症の資金を調達するためだったのです。」

そして10月11日に行われた裁判で、イムラン・シャフィ判事(Imran Shafi)は「あなたは被害者の生活を破壊することも気にせず、銀行員だった頃の知識を利用して計画的に、冷酷に、無慈悲に、被害者の全財産を引き出しました。この事件は異常で、あなたは熟練した詐欺師です」と述べ、クレアに懲役6年の判決を言い渡した。また被害者を守るため彼らへの接近禁止も命じた。

世間からは「どうして家族にそんなことができるの?」「絶対にやってはいけないこと。完全に信頼を失いましたね」など、クレアを非難する声があがっている。

画像は『Liverpool Echo 2021年10月11日付「Carer stole £325k from family including nan to fund gambling addiction」(Image: Merseyside Police)(Image: Liverpool Echo)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 上川華子)

懲役6年の判決が下されたクレア・ラフレイ(画像は『Liverpool Echo 2021年10月11日付「Carer stole £325k from family including nan to fund gambling addiction」(Image: Liverpool Echo)』のスクリーンショット)

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