海外発!Breaking News

writer : tinsight-masumi

【海外発!Breaking News】「ワクチン接種しないで」「もしまだならすぐにお会いしましょう」葬儀社の広告が注目を集める(米)

このメッセージの部分をクリックすると地元の医療機関「StarMed Healthcare」のウェブサイトへ移動するようになっている。そこにはワクチンについての情報と接種した人のための登録フォームなどが掲載され、ワクチン接種を促すような内容となっていた。

医療関係を中心にしたマーケティング情報のウェブサイト「MMM ONLINE」によると、今回注目を集めた移動宣伝車とウィルモア葬儀社のウェブサイトは完全な「ワクチン接種推進活動」を促すものだったと伝えている。そして実際にウィルモア葬儀社は存在しないとのことだが、このウェブサイトには多くのアクセスが集中したようだ。

このキャンペーンを手がけたのは広告代理店「BooneOakley社」だったが、同社のデビッド・オークリー氏(David Oakley)はCNNの取材に対し次のように述べた。

「私は従来の(ワクチン接種推進)広告は機能していないと感じています。“Get the Shot”や“Go Get Vaccinated”といった普通のメッセージでは、他のメッセージの中に埋もれてしまうのです。」
「視点を変えて、人々に『なんてこった!』と衝撃を与えるようなことをしたかったのです。」
「私たちがこのような活動を行ったのは、人々にワクチンを接種してもらいたいからであり、あの広告のおかげで1人でも多くの人がワクチンを接種してくれれば大成功だと思います。たった一人でも、私にとっては価値のあることなのです。」

また米最大手のヘルスケアを中心に扱う総合広告代理店「CMI Media Group」の執行役員であるアンドリュー・ミラー氏(Andrew Miller)も「人々の話題を集める素晴らしいマーケティングキャンペーンである」と称賛しこのように語った。

「もしワクチン反対派の人たちをターゲットにしているのであれば、彼らの注意を引いてウェブサイトにアクセスしてもらうことにより、今まで目にすることの無かった情報を見てもらう機会を与えることができると言えます。それは彼らの視点を変えることにもなるでしょう。」

また同氏は「巧妙なキャンペーンではあるが、実際には一部の人が直面した悲しい状況を逆手にとった皮肉なアイデアだと言えます。つまりワクチン接種をためらった多くの人が、実際に葬儀屋の世話になっている現状を利用して関心を集めたようなものですから」と話している。

画像は『AMERICA’S BEST PATRIOT Alison Boxxer 2021年9月21日付Twitter「“Vaccine is Full of Sh”」』『wilmorefuneralhome.com』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)

ウィルモア葬儀社の公式サイト(画像は『wilmorefuneralhome.com』のスクリーンショット)

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