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writer : tinsight-iruy

【海外発!Breaking News】草木を覆いつくす白い物体 一面に広がるクモの糸に地元民衝撃(豪)<動画あり>

そこには無数のクモがうごめく様子も捉えられていた。キャロラインさんは「この動画を共有せずにはいられなかったですね。自然は美しいものですが、破壊的でもあります。家屋の浸水を引き起こし、農場や企業を混乱に陥れた激しい天候は、未だに300軒の停電を引き起こしています」と記している。

高い木の上にまで届くクモの糸(画像は『Carolyn Crossley 2021年6月14日付Facebook「Couldn’t resist sharing this gossamer web billowing in the breeze.」』のスクリーンショット)

この動画には「素晴らしい。信じられない光景だね」「ちょっと気味が悪いけど、これはすごい」「確かにこれは撮影せずにはいられないよ」「直接見てみたかったな」と驚きや感嘆の声が寄せられた。

メルボルン博物館で昆虫学の学芸員として勤めるケン・ウォーカーさん(Ken Walker)は「ビクトリア州では、雨の多い冬の時期になると時折見られる光景です。クモは様々な種類の糸を作り出しますが、今回の“バルーニング(ballooning)”と呼ばれる行動に使われる糸は非常に細く、これを使用して風に乗って飛んで行くのです。クモたちは100キロの距離を飛ぶこともできるんですよ」と、今回の光景はそれほど珍しいものではないと明かしている。

続けて「今回の場合は急速に水害が広がったため、バルーニングで遠くへ逃げるのではなく、近くの植物の上へ逃げようとしたのです。バルーニングに使う糸は空気よりも軽いため、高い位置にある植物に投げ縄のようにしてひっかけ、それを伝って登っていたということですね」と説明した。

今回のように、膨大な数のクモが一斉にバルーニングを行うとお互いの糸が結合し、家を覆ってしまうほど大きなものになる場合もあるという。ケンさんは「映像を見る限り、何百万匹ものクモが作り出したものでしょうね」と推測している。

オーストラリアでは現在、ビクトリア州と隣接するニューサウスウェールズ州でネズミの大量発生が起きており、街や農家に深刻な被害が出ている。こうしたことから「ネズミの次はクモか!?」といった声も多数あがっており、新たな惨事に多くの人が溜め息をついているようだ。

画像は『Carolyn Crossley 2021年6月14日付Facebook「Couldn’t resist sharing this gossamer web billowing in the breeze.」』『New York Post 2021年6月15日付「‘Apocalyptic’ spiderwebs carpet Australia after flooding, mouse plague」(Reddit)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)

広範囲にわたってクモの糸で覆いつくされた(画像は『New York Post 2021年6月15日付「‘Apocalyptic’ spiderwebs carpet Australia after flooding, mouse plague」(Reddit)』のスクリーンショット)

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