すぐさま行動に移した。
2人はレストランを一時閉店すると、急いでスラックスやシャツ、ネクタイ、卒業式用のガウンや帽子などを買いに行き、ティモシーさんはお店で身支度を整えた。
「会場まで行く手段もなかったし、卒業式には出なくてもいいかなと思っていました。でもみんなが用意してくれたガウンを着ると、なんだか最高の気分でしたね。」
そのように当時の心境の変化を明かしたティモシーさんは、シャンタナさんが運転する車に乗り、20マイル(約32キロ)離れた場所にある会場へ向かい、無事に卒業式に参加することができた。
セドリックさんは「卒業証書を手にしたティモシーの笑顔は、何ものにも代えがたい素晴らしいものでした」と明かしている。長い間一緒に働いてきた仲間の門出を祝いたい気持ちから、今回の素敵な話に繋がったのかと思いきや、ティモシーさんはこのレストランで働き始めてから、なんと1か月ほどしか経っていなかったという。
そしてこの話が同州バーミンガムにあるローソン・ステート・コミュニティ大学(Lawson State Community College)の耳に入ると、同大学はティモシーさんに教材費を含めた学費全額の奨学金をオファーしたのだ。
短期間でも一緒に働いた仲間に対する親切な行いによって、1人の青年の人生を大きく変えたこのストーリーが地元メディアにより報道されると、多くの人が感動しSNSなどでも瞬く間にシェアされた。
「まさか奨学金をもらえるなんて、全く想像していませんでしたよ。卒業式に出た日のことは、一生忘れられません。」
そう語ったティモシーさんは今秋、同大学に入学する予定という。
画像は『Ced Cool Hampton 2021年5月29日付Facebook「I would like to give a big shout out to my staff at the Waffle House in centerpoint.」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)