ハッピーさんはクリスティさんに噛みつくボブキャットを引きはがした。両手で捕まえたもののボブキャットは激しく唸り声を上げており、今にもハッピーさんを襲おうとしている。
そしてハッピーさんが遠くへボブキャットを放り投げると、ジョギングしていた近所の人がただならぬ声を聞き、戻ってきて加勢した。芝生の上に着地したボブキャットは立ち上がると、再びクリスティさんがいた方向へ走っている。ハッピーさんが「ボブキャットだ! 気を付けろ!」と怒鳴るような大声をあげているところで映像は終わった。
ボブキャットに噛まれ、たくさんの引っ掻き傷を負ってしまったクリスティさんは、当時のことをこのように明かしている。
「車に向かうと、近くで猫が唸るような声が聞こえたのです。かなり怒っているような声でしたね。車の下にいるのかと思って覗いてみると、ボブキャットと目が合いました。そして走って背中側に回り込むと私を襲ったのです。」
映像を見返すとハッピーさんが近所の人に手を振った直後、画面左上にボブキャットが道路を渡ってクリスティさんの方に走り寄る姿が映っていた。
ハッピーさんは「私も3回ほど噛まれました。ボブキャットを投げた時、ボブキャットが上手く逃げてくれるか、私が銃で仕留められるように止まってくれるかと頭の中で考えていましたね」と当時を振り返る。
ハッピーさんは持っていた小さなハンドガンを取り出し、近所の人にクリスティさんを守るように頼んだ。そしてボブキャットを追いかけて銃を撃つと命中し、ボブキャットは再び車の下に隠れたそうだ。
自宅で保護犬1匹と保護猫2匹を飼っており、動物好きだと言うハッピーさんは「猫を撃ってしまいましたし、今回の件に関しては何も喜べることは無いですよ。ボブキャットの生息地に住んでいたこともあり、狩猟で見かけたこともあったので、今回のボブキャットは何か様子が変だと分かりましたね」とコメントした。
その後、加勢した近所の人が警察に通報して応援を要請すると、駆けつけた警察官がボブキャットを撃ち殺したという。後日、州立研究所でボブキャットの検査が行われると、狂犬病にかかっていたことが判明した。
病院で合計30回以上の注射を打ち、狂犬病の治療を受けたというクリスティさんは「あの日の朝、もし2人一緒に出掛けていなかったら、最悪の結果になっていたかもしれません。もしかしたら近所の子どもが襲われていた可能性もあります。命を救ってくれた夫に感謝ですね」と述べている。
This was a wild 46 seconds pic.twitter.com/jIHQg0G4qU
— Sada (@Evi3Zamora) April 15, 2021
画像は『WECT TV6 2021年4月16日付「WATCH: N.C. man throws rabid bobcat after it attacks wife in wild video」(RAW VIDEO SOURCE: Kristi & Happy Wade)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)