海外発!Breaking News

writer : tinsight-masumi

【海外発!Breaking News】ストーカー被害を警察に何度も通報した女性 「時間の無駄」と取り合わず元恋人に殺害される(英)

アシュリーさんがいたことからマイケルと以前交際していたことは話せなかったようだ。

しかしゴッドフリー警部はマイケルにも事情聴取しており、2人が以前交際していたことを知った。そして警察はシャナさんに「嘘の供述で警察の時間を無駄にした」という理由で90ポンド(約1万3500円)の罰金を科した。しかもシャナさんの訴えを無視し、男女の「痴話喧嘩」として片付けてしまったのだ。

そして同年7月、マイケルはシャナさんから盗んだ鍵で彼女が眠っているのを見計らって自宅に忍び込んだ。この時シャナさんはまだ眠っておらず、恐怖におののきながら布団の中で身を潜めていたそうだ。その後もマイケルからと思われる不審な電話がかかってくるため、恐ろしくなったシャナさんは再び警察に助けを求めたが「特に危険な状態ではない」と判断され、なんの対応もしてもらえなかったという。

また2日後には「マイケルに後をつけられている」と警察に助けを求めたが、これ以上の措置を取ることはないといった内容が書かれた通知が届いただけだった。そして同年の8月25日、シャナさんはナイフを持って自宅に現れたマイケルに命を奪われてしまった。

マイケルはシャナさんを殺害した数時間後に逮捕され、2017年3月には殺人罪で有罪となり懲役25年の刑が下された。

ストーカー行為を働きシャナさんを殺害したマイケル(画像は『Mirror 2021年3月22日付「Teenager was fined for reporting stalker to police five times before he murdered her」(Image: PA)』のスクリーンショット)

シャナさんの母親であるシャロン・グリスさん(Sharon Grice)は、声明で「もし警察がシャナの不安を聞き入れ真剣に受け止めていてくれたならば、殺害されることは防げたはず」と述べた。

またシャナさん側の弁護士であるカースティ・ブリメロウ氏(Kirsty Brimelow)も「シャナさん殺害の事件はサセックス警察の多くの警察官の誤った判断によって起こった殺人です。彼らにはシャナさんを守る義務があったはずです」と語っている。

その後、サセックス警察はシャロンさんに謝罪し、事件に関わった警察官のうち2人に不手際があったとして有罪が下されている。

ちなみに英メディア『The Sun』によると、イギリスでは過去10年間で殺害された2075人の女性のうち57パーセントが顔見知りの犯行で、主に恋人や夫、または元交際相手によって殺害されるケースが多いという。

画像は『Mirror 2021年3月23日付「Teenager was fined for reporting stalker to police five times before he murdered her」(Image: PA)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)

交際していた頃のマイケルとシャナさん(画像は『Mirror 2021年3月22日付「Teenager was fined for reporting stalker to police five times before he murdered her」(Image: PA)』のスクリーンショット)

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