ヒョウモンダコがブルーリングオクトパスと呼ばれる所以だ。
プーケット海洋生物学センター(PMBC)のコンキヤット・キティワタナウォン所長(Kongkiat Kittiwatanawong)によると、このタコの持つ毒は200度までの耐熱性を持つため、調理したとしても毒は中和されないそうだ。またこの毒に対する解毒剤もないため「食べることは大変危険である」とコンキヤット所長は強く警告している。
アメリカのNGO団体「Ocean Conservancy」によると、ヒョウモンダコに接触すると吐き気、視力の低下や失明、感覚や運動能力の低下などの症状に見舞われ、最終的に呼吸筋麻痺による呼吸停止で死亡することもあるという。
タイで生物多様性のための中核研究所で研究講師を務めるジャルワット・ ナブヒタブハタ博士(Jaruwat Nabhitabhata)は、ヒョウモンダコによる被害を防ぐには「タコの邪魔をしないことが最善の策」として以下のように語った。
「ヒョウモンダコは本来攻撃的な性格ではないので、人のような大きな生き物に遭遇した時には大抵の場合、岩陰や海藻の中に身を隠します。」
「しかしながら、水の中から引き揚げられたり、脅威を感じるなどすると噛みついて攻撃するのです。」
ジャルワット博士はこれらを踏まえ「ヒョウモンダコに素手で触ろうとしたり、ペットにしたり、食べるなどの行為は避けてください」と一般の人に向けて呼びかけている。
画像は『SAYS 2020年12月2日付「Experts Warn Against Eating This Octopus As Its Venom Can Kill A Person Within Minutes」(Cover image via DMCR via The Phuket News)(Image via Healthline)(Image via DMCR via The Phuket News)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 YUKKE)