「双胎間輸血症候群(TTTS)」を患い、予定日より2か月以上も早く誕生した一卵性双生児が今年6月、4歳の誕生日を迎えた。男児2人はTTTSのため1人はもう1人の半分ほどの大きさしかなかったが、数々の困難を乗り越えて9月からは学校にも通っているという。『Birmingham Mail』『Real Fix Magazine』などが伝えている。
英ウェスト・ミッドランズ州バーミンガムに住むローレン・マーフィーさん(Lauren Murphy、34)は今から4年前、夫ジェイムズさん(James、38)との間に一卵性双生児を妊娠し喜びに沸いた。夫婦にはすでに長男(11歳)、長女(7歳)、次女(5歳)の子供がおり、出産予定日の8月が来るのを家族みんなで心待ちにしていた。
しかしながら病院での検診で、双子は胎盤が一つしかないために胎児に血流不均衡を生じる「双胎間輸血症候群(TTTS)」を患っていることが判明。定期検診では血流量が多いセバスチャン君(Sebastian)だけが大きく成長し、血流量が少ないエメット君(Emmett)は発育不全でどんどん弱っていくのが確認された。
ローレンさんは「医師には『セバスチャンは全身がむくみ、高血圧、心不全、胎児水腫に、エメットは羊水が減少し、低血圧、乏尿、腎不全になるリスクが高く、治療をしなければ生存の確率は10%、治療をしても60%でしょう』と言われました。ショックでした」と明かすと、こう続けた。
「出産予定日まで2か月以上もある2016年6月9日の定期検査でのことでした。医師に『エメットの心音が確認できない。緊急帝王切開を行う』と告げられたのです。私は心の準備ができないまま分娩室に運ばれ、双子は告知から3時間も経たないうちに誕生しました。」
その後、新生児集中治療室へと運ばれた双子はすぐに人工呼吸器に繋がれたが、