痛みは激しくなる一方だった。ロビンさんは痛みに耐えかねてシャロンに救急車を呼ぶようにお願いし、シャロンの友人もロビンさんを心配してタクシーで病院へ連れて行くと申し出た。だがシャロンは全てを断り、「この子はただ構って欲しいだけなのよ」と全く心配する素振りを見せなかったという。
ロビンさんが亡くなる当日、鎮痛剤だけ与えたシャロンは腹痛を訴えるロビンさんをひとり残してバーへと出かけた。ほどなくしてシャロンは友人の男性と一緒に帰宅したのだが、ソファーに横になっているシャロンさんを気にかけることもなく冷蔵庫からアルコールを取り出し、外に出て庭で男性と飲み続けていた。
その1時間後、男性がロビンさんの様子を確認したところ、既に息絶えていた。皮肉にもシャロンがロビンさんのために救急車を呼んだのは、娘が亡くなった後のことだった。のちにロビンさんは穿孔性胃・十二指腸潰瘍による腹膜炎を発症して亡くなったことが分かった。
ロビンさんの死に警察が関与することとなり、シャロンは起訴されることになったが、彼女は自分が9歳の時に重度の外傷性脳損傷を負ったことで認知的に問題を生じ、これが自身の管理能力の不完全さに繋がったとして、無罪を訴えていた。
しかし今年の10月29日にエディンバラ保安官裁判所で開かれた裁判で、シャロンはロビンさんに殴るなどの暴行を働き、食事や衣料などの十分なものを与えず、娘に大麻とアルコールを与えていたことを認めた。これによりシャロンは有罪となり3年6か月の懲役刑が下された。判決を下した裁判官はシャロンに対して次のように戒めた。
「あなたは長期にわたって自分の娘に相当な残虐行為を働いていました。あなたは娘のための食事を買うのに十分なお金を持っていました。しかしそのお金であなたはアルコールと大麻を購入し、あろうことか食事の代わりにこれらを彼女に与えていたのです。」
画像は『The Sun 2020年10月29日付「WORST MUM Mum, 45, who left daughter, 13, dying on sofa while she went to the pub is jailed」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)