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writer : maki

【エンタがビタミン♪】『鬼滅の刃』そっくりの香港警察キャラクターに周庭さん「宣伝道具になるのは悲しい」 中国では過去にこんなパクリまで

香港情勢は緊迫感が増している。周庭さんはそうした状況で大好きな日本のキャラクターをパクられて「鬼滅の刃が香港警察の宣伝道具になるのは悲しい…」と訴えずにいられなかったのだろう。

周庭さんの投稿には、「これはどこから見ても炭治郎だね! タイトルロゴの波部分もめっちゃ似てるし! 服装は完全一致するよ!」、「香港警察は鬼の方だろ笑」、「コピー天国中華圏ならではですね…しかも何も悪気なくやってるから.余計に腹立ちますし呆れます」などの反響があった。

弁護士でアメリカ出身のタレントでもあるケント・ギルバート氏が『「パクリ国家」中国に米・日で鉄槌を!』を出版したのは2018年10月のことだった。最近は中国政府も著作権を意識するようになりコピー商品や海賊版をなくすよう進めているというが、香港警察のパクリ疑惑を見る限り浸透していないことがうかがわれる。

そんな中国では、これまでに様々なパクリ騒動があった。2010年4月、中国上海万博の5月開幕を前にPRソングが岡本真夜の楽曲『そのままの君でいて』にそっくりと中国内で指摘され「PRソング盗作疑惑」が浮上した。事態を受けて上海万博事務局が岡本真夜側に「楽曲使用申請」を出して許諾され解決したかに思われたが、直後に作曲者が「PRソングと岡本さんの曲は大きく異なる」と主張して波紋を呼んだ。

また2014年1月に中国の衛星放送テレビで放送されたバラエティ番組のパレードシーンで歌われたオープニング曲が、AKB48の34枚目シングル『鈴懸の木の道で「君の微笑みを夢に見る」と言ってしまったら僕たちの関係はどう変わってしまうのか、僕なりに何日か考えた上でのやや気恥ずかしい結論のようなもの』(2013年12月11日発売)に酷似しており、YouTube動画に「パクるなよ(怒)」、「似てるってか同じ」といった声が寄せられた。

2015年には、北京での開催が決定した「2022年冬季オリンピック北京大会」の招致テーマソング『氷雪舞動』が大ヒットしたディズニーのアニメ映画『アナと雪の女王』の主題歌『Let It Go』に似ていると指摘された。各国のメディアで「パクリではないか?」と扱われる一方で、中国では「雰囲気は似ているけれど完全に同じではない。これくらいOKだろう」という声もあった。

昨年1月にも、中国版ツイッター・微博(ウェイボー)で中国共産党の公式アカウントにゲームソフト『スーパーマリオブラザーズ』そっくりな動画が投稿されて話題になった。裁判所の啓発動画なのに「著作権侵害だろう」と批判があり、さすがにすぐ削除された。

ちなみに中国では20以上の企業が『鬼滅の刃』に関する商標登録申請を行ったという。世界的な人気の『鬼滅の刃』だけに商標登録が許可されなかったとしても、香港警察のようなパクリ疑惑はあり得るかもしれない。

画像は『周庭 Agnes Chow 2020年10月24日付Instagram「沒有未來的人,也有屬於他們的生存方式。」』『Agnes Chow 周庭 2020年11月16日付Twitter「【香港警察が鬼滅の刃で宣伝?】」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)

周庭さん、香港警察のキャラに疑問(画像は『Agnes Chow 周庭 2020年11月16日付Twitter「【香港警察が鬼滅の刃で宣伝?】」』のスクリーンショット)

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