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writer : tinsight-iruy

【海外発!Breaking News】強盗と病に襲われ演奏できなくなったピアニスト 特製手袋で20年以上ぶりにピアノ弾き涙(ブラジル)<動画あり>

彼のために「バイオニック・グローブ」を開発した。

ジョアンさんは局所性ジストニアにより筋肉の収縮が上手くいかず、一度ピアノの鍵盤を押すと離すことができないために演奏ができなかった。ウビラータさんが開発したグローブは3Dプリンターで作られており、指の部分に付けられたプレートが鍵盤を押した指を持ち上げるサポートをしてくれることにより、ピアノを弾くことができるというのだ。

ジョアンさんは「最初このグローブを見た時は、ピアノ用ではなく『ボクシング用のグローブだろ?』と思わず冗談を言ってしまいました」と明かしており、このグローブでピアノが弾けるようになるとは到底思わなかったそうだ。

見た目は機械的な特製グローブ(画像は『Hindustan Times 2020年11月7日付「Bionic gloves help Brazilian pianist play music using all his fingers again」(REUTERS)』のスクリーンショット)

ジョアンさんはグローブを装着してピアノを演奏する姿を動画に収め、自身のインスタグラムに投稿した。動画では20年以上ぶりにピアノが弾けた喜びから、涙を流しながら演奏するジョアンさんが映っている。この動画は多くの感動を呼び、11月8日時点で再生回数が30万回を超える大反響となった。「80歳にもなって、20年以上も演奏できなかったピアノを再び弾くことができるなんて奇跡だよ」とジョアンさんは喜んでいる。

ウビラータさんは「F1モーターレースの技術から今回のアイディアが浮かびました」と話しており、少なくとも100ドル(約10,300円)をかけてジョアンさんのグローブを作ったという。現在は「Bionic Extender Gloves」というブランドを立ち上げ、ヨーロッパで広めている。

画像は『Hindustan Times 2020年11月7日付「Bionic gloves help Brazilian pianist play music using all his fingers again」(REUTERS)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)

久しぶりの演奏に真剣な様子のジョアンさん(画像は『Hindustan Times 2020年11月7日付「Bionic gloves help Brazilian pianist play music using all his fingers again」(REUTERS)』のスクリーンショット)

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